落第騎士の英雄譚14/海空りく


落第騎士の英雄譚14 (GA文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年4月刊。
「夜叉姫」西京寧音を掘り下げていくナジーム戦を描いた第14巻。
ナジームの存在めっちゃオマケ・・・・・・と思うくらい、寧音の目はたった一人しか見ていませんでした。
なんだか久しぶりに落第騎士のバトルで胸熱を感じた回だった気がする。面白かったです!

☆あらすじ☆
「≪夜叉姫≫、テメェはオレの同類だ。人間の皮を被ったバケモノよ!」
一輝やステラがそれぞれの戦いを優位に進める中、≪夜叉姫≫西京寧音と≪砂漠の死神≫ナジーム、二人の≪魔人≫による戦いもまた激しさを増しつつあった。
互いの力量を認め、かつそれをねじ伏せるために全力を尽くす強者同士の戦い。
その最中で寧音は、かつてKOKリーグで鎬を削った最高の好敵手≪世界時計≫滝沢黒乃との出会いを思い出す。
一方≪傀儡王≫をその射程に捉えたステラたちの戦いもまた、新たな局面を迎えようとしていた。
明らかになるそれぞれの過去と想い。騎士としての決意と覚悟が試される、死線の上の第14弾! 

以下、ネタバレありの感想です。

 

ヴァーミリオンとクレーデルラントの代表戦が進むなか、今回のメインは「夜叉姫」西京寧音VS「砂漠の死神」ナジーム。

 

正直言うと、ナジームとの戦い自体はそんなに・・・という感じでした。
なんだろうなぁ。魅力的な敵とは言い難いというか、強い割に小物っぽさがキツいというか・・・・・・

 

ただ、ナジームとの戦いを通して描かれる「西京寧音の物語」は面白かった。

彼女の半生が描かれていく上で、強い存在感を放つのは生涯のライバル・滝沢黒乃。
この黒乃に対する寧音の想いがとても読み応えあるんです。

勝てない敵との出会い、彼女との戦いで見出した悦び。
そして黒乃引退時の失望と、今なお消えない憧憬。

寧音が黒乃に抱く複雑な感情の強さが良い。これは、もはや愛にも似た激情だと思うのです。
友情や敵愾心では語り尽くせない激しい執着がビリビリと心に響く・・・・・・

こんな風に黒乃だけを見つめる寧音の目にナジームが入れるわけがないんですよね。
ナジーム戦はナジームとの戦いというよりは、寧音が黒乃への憧憬と闘志を再確認するための儀式のようで。そこがすごく読んでいてグッときました。

本当にムカつく。
ムカつくから、――憧れるんだ。
憧れだから、勝ちたいんだ・・・・・・ッ!

あのときの自分がそうであったように。
アイツよりもずっとずっと強くなって、
アイツよりもずっとずっと綺麗になって、
アイツが羨むくらいにずっとずっと格好良くなって、
「今度はうちが、憧れさせてやんよ・・・・・・ッ!」

ここのくだり、すっごく好き。

 

は〜〜〜、しかし寧音をここまで惚れこませるほどの騎士だった黒乃が、騎士としての人生よりも選んだ旦那の存在が私は気になるのですが(ラブコメ脳並感)

 

さて、熱く熱く寧音の黒乃愛が語られつつナジーム戦が終結。
そのまま続いてオル=ゴール戦へと切り替わったのだけど・・・・・・これは・・・・・・マジかー・・・

アイリスさん、結構好きになってきたところだったのに。彼女の運命はどうなるのでしょうか。
とりあえず次巻は久々に一輝の死闘が見れそう?楽しみです。

 

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