青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(青春ブタ野郎シリーズ8)/鴨志田一


青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない (電撃文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年4月刊。
新章開幕。
今回はプロローグのような、前章のエピローグのような、そんな感じの花楓回でした。
言われてみれば、彼女の問題は終わっていなかったんだよなぁ・・・・・・

☆あらすじ☆
それぞれの未来に向け、ついに再始動するシリーズ第8弾!
初恋の人・翔子の未来を願った12月が過ぎ、いつの間にか咲太も高校二年生の3学期を迎えていた。
三年生の麻衣と峰ヶ原高校で一緒にいられる学生生活も残り僅かとなったなか、長年おうち大好きだった咲太の妹・花楓が誰にも明かしたことのない胸の内を打ち明ける。
「お兄ちゃんが行ってる高校に行きたい」
それは花楓にとって大きな決意。極めて難しい選択と知りながらも、咲太は優しく花楓の背中を押してあげ――。
『かえで』から託された想いを『花楓』が受け取り、未来へ一歩踏み出すシリーズ第8弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

3学期となり、大学受験に向けてゆっくりと動き始めながら麻衣とイチャつく咲太。
あまりのリア充ぶりに落ちてしまえ・・・!とうっかり呪いそうになったけれど、二人が仲良くキャンパスライフを送るところが見たいな、と思い直しました。咲太はどうでもいいけど麻衣さんがガッカリするところは見たくないですし。『ばーか』のお手紙可愛すぎでは?

 

それはさておき、今回は高校受験を前にした花楓の物語。
「かえで」がいなくなり「花楓」として戻ってきた少女の、健気に前を向く姿に胸を打たれるストーリーでした。

自分が覚えていない「かえで」のことを花楓がどう思っているのかは気になっていたんですよね。
彼女が抱える気持ちをなんとなく予想していても、いざ描かれるとこんなに胸が痛くなるのか・・・・・・
峰ヶ原高校を受験したい理由も、「私だってがんばれる」と必死になる理由も、全部が全部切なくて泣けてくる・・・・・・優しい子なんだなって思わずにいられないから。
こんなに優しい子が、自罰的になって落ち込む姿を見ているだけで辛い。
一度折れた心を立て直すのは容易じゃないのだと思わずにいられません。
だからこそ、それでも必死に前に進もうとする花楓の姿が眩しくて、なんだか私まで勇気をもらった気分になりました。

 

咲太がしれっとした顔で陰ながら色々取り計らっていたのも微笑ましたかったなぁw
そういう奴なんだけど、「かえで」を失った咲太がどんな風に「花楓」のお兄ちゃんに戻るんだろう・・・っていう不安も一気に払拭された気分。そういう意味でも今回のお話は良かったです。
スイートバレットのライブシーンで見せた兄妹の優しい絆がとても素敵でやっぱり泣けた。

 

結局、現実は簡単にいくものではなかったけれど、そこから自分の道を自分で選んで歩み始めた花楓の未来は明るいはず。
とても爽やかな、気持ちの良い読後感で大満足の第8巻でした。

 

と、言いたいところだけどエピローグが不穏なんだよなぁ。
翔子の知らない「霧島透子」と、麻衣の名で振り返った幼い少女。
これが意味するのはなんだろう?
ここからどんな展開が始まるのか、とても楽しみです。

 

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「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(青春ブタ野郎シリーズ8)/鴨志田一」への2件のフィードバック

  1. アニメもあるしこれからが本当に楽しみですね!さくら荘もよかったし作者さんは青春の描き方が上手すぎる(泣)(泣)(泣)

    1. 茶一こりんさん、コメントありがとうございます。

      アニメ本当に楽しみですよね〜〜!
      麻衣さん、動いて声が付いたら、きっともっと可愛いんだろうなぁってワクワクしてます(*´∀`)

      私、さくら荘を読んだことないんですよね・・・・・・読まねば!

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