りゅうおうのおしごと!8/白鳥士郎


りゅうおうのおしごと!8 (GA文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年3月刊。
史上最年少竜王を中心に棋士たちの戦いを描く将棋ラブコメ第8弾。
今回はほとんど短編集的な構成でした。が、感想戦の二人が衝突する山城桜花戦は安定の熱量。やっぱり「りゅうおうのおしごと!」は面白い!

☆あらすじ☆
山城桜花戦開幕! 秘手繚乱の第8巻!!
「そうだ。京都へ行こう」
順位戦が終わり、プロ棋界は春休みに突入した。八一はあいを伴って京都を訪れるが、しかしそれはデートでも慰安旅行でもなかった。
『山城桜花戦』――女流六大タイトルの一冠を巡る戦いを見守るため。
挑戦者の月夜見坂燎と、タイトル保持者の供御飯万智。
「殺してでも奪い取る」
「……こなたはずっと、お燎の下なんどす」
親友同士の二人が激突する時――八一とあいは女流棋士の葛藤と切なさを知る。
春の京都を舞台に、華よりもなお華やかな戦いが繰り広げられる秘手繚乱の第8巻!

以下、ネタバレありの感想です。

 

京都で行われる山城桜花戦。
そのタイトルを巡りぶつかるのは、現タイトルホルダー・供御飯万智と、『攻める大天使』の異名を持つ月夜見坂燎
二人が戦いの前に見せるセンチメンタルな顔に心が揺らされたり、合間で語られる各エピソードに笑ったり、ラストの決戦に心を熱くしたりと、今回はなんだかいつも以上にテンションの振り幅が大きかった気がします。とても楽しかった。

 

その中で最も強く印象に強く残ったのは、やはり供御飯さんの物語。
将棋の世界における女流棋士の不遇や、非才ゆえに逃げ道を作る自分自身の弱さ。
それらを語る彼女はとても寂しそうで、辛そうで・・・・・・
毎回思うことだけど、棋士たちのコンプレックスや苦悩は全てに通じるものがあるんですよね。やたらと共感してしまって私まで苦しい。

だからこそラストに魅せられるのです。

目隠し将棋自体もすごいし(こんなことできる棋士はみんな宇宙人だと私は思う)、不意のトラブルに遭っても闘志を燃やし続ける姿には魅了されずにいられません。なんて格好いいんだ・・・!
弱さと必死に戦いながら将棋を続けてきたことが分かっているからこそ胸が熱くなる。
意地とプライドが交錯する戦いは、鳥肌が立つほど美しかったです。

 

最後まで戦い抜いた月夜見坂さんも本当に格好良かったなぁ。
彼女の場合は《自戦記》にびっくりでしたけどw 最後あれに全部持っていかれた感じもちょっとあるw
あれを書いてたのは男鹿さんだと思いこんでたのだけど、月夜見坂さんの書いたものだと分かると冒頭の「9二香を指した瞬間に感じた胸のときめきを」の一文に私の心がざわめいてしまうんですけど・・・・・・やだもう素敵すぎる。穴熊を指す親友への憧憬が滲むところとか本当に尊い。

 

山城桜花戦の間に語られる各短編も面白かったです。良い息抜きになるコメディばかりでw
途中で出てきた例の将棋アイドルは、そんなに触るな危険系のアレなの・・・?

 

ラブコメ方面では「供御飯さんも幼なじみ系ヒロインとしての風格半端ないな・・・」とドキドキしてましたw
私は束縛しないし素直だよっていうアピールにズルさと怖さを感じるけれど、そこも含めて可愛い。はんなりとした駆け引きが京都の女っぽくて色っぽいです。
ロリたちに負けずに頑張ってほしい・・・!(しかしごめんね私は姉弟子派)

 

ともあれ、良い息抜き回でした。
次巻は八一がメインに戻るかな?
楽しみに待っています。

 

余談。
ここ数巻、お悔やみ申し上げるあとがきばかりで「あとがきも本編並みに泣ける」と思っていたのですが、ようやくおめでたい報告が。
ご結婚おめでとうございます!
青春恋愛ラノベのようなロマンチックな出会いにときめきました〜(*´∀`)
しかし年齢差が・・・・・・やはり本編の本命ヒロインもあいなのか・・・!?

 

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