覇剣の皇姫アルティーナ 13/むらさきゆきや


覇剣の皇姫アルティーナ XIII (ファミ通文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年2月刊。
皇帝を目指す姫と、読書狂の軍師の戦いを描くファンタジー戦記第13弾。
なんだか久々にアルティーナとレジスが同じ戦場で戦ったような・・・?
しばらく物足りなさが気になっていたのですが、今回はとても面白かったです。
そしてなによりアルティーナの成長が頼もしい!

☆あらすじ☆
アルティーナは帝国元帥に任命され、南方戦線へと派兵される。その道中、旧知である貴族ティラソラヴェルデ家のエレアノールが部隊を訪ねてきた。彼女は、新皇帝から過大な要求を受けて頼ってきたのだ。レジスは救いの妙案を出しつつ、南方戦線の早期決着を約束する。しかし、アルティーナたちが合流した第六軍・第八軍の兵は戦意が低く、レジスは今までとは違う苦労を背負うことに……!?
覇剣の皇姫と読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー第十三弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回の舞台は南方戦線。
帝国元帥となったアルティーナ率いる第四軍は、生存率が高い割に戦を長引かせる第六軍や伝統に固執する第八軍と合流し――

 

というわけで、今までとは勝手が違う戦地でやりにくそうにするレジスが印象的な第13巻でした。
あまり味方に足を引っ張られることってなかったんでしたっけ(うろ覚え)
無能な働き者と有能な裏切り者に挟まれて戦うっていう状況は流石になかったか。いやぁ、今回の味方(笑)は本当にひどかったですね。
ストレスフルすぎてギャグかと思った・・・・・・

 

とはいえ、序盤のエレアノールの話からの一連の伏線回収はとても面白くて、このシリーズの底力を感じました。
ここしばらく内容の薄さが気になる巻が多かっただけに、少し安心したりw
理想実現のための時間はそんなに多く残っていないわけだし、ここからどんどん加速してほしいものです。

 

それと、今回特に面白く感じたのは、アルティーナが本格的にヒロインとしての立場に戻ってきたことも大きいかもしれません。
しばらく物語的に不遇の立場でしたから。
狐と狸が腹の探り合いしている横で、アルティーナが快活に走り回るだけで心が浄化されるようでした。可愛いは正義。
といっても脳筋少女のままではなく、少しずつトップとして成長していくところも彼女の魅力。
レジスが「いつか僕は必要なくなるかも知れない」って寂しそうに考えるシーンが心に残っています。どれだけ頼もしくなってもアルティーナがレジスを手放すとは思えないのだけど、レジスがそれだけアルティーナの成長を認めたことに時間の流れを感じてしみじみしました。

 

さて、平和を目指す理想とは裏腹に、今度は他国へ攻め入ることになったアルティーナとレジス。
次はどんな戦場が彼らを待っているのか。14巻も楽しみです。

 

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