紅霞後宮物語 第七幕 (富士見L文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
評価:★★★★☆
2018年2月刊。
事態が動き出した第7巻。
なんというか・・・相変わらず脱落者退場者が続出してるなって・・・・・・
☆あらすじ☆
これが、あたしたち夫婦の形――それを示すため、小玉は戦場を駆ける!
寛と康、二国との戦いを強いられることになった小玉は、元寛の武官であった樹華と共に戦場で開戦を待っていた。一方宸では小玉の無事を祈る真桂らとは別に、雅媛、梅花、そして司馬淑妃が動き出そうとしていて――。
以下、ネタバレありの感想です。
ついに開戦。
緊迫の状況の中でも小玉節は変わらず、小気味が良いツッコミにくすくすと笑いながら読んでいたら・・・・・・
まさか、樹華まで・・・・・・(´;ω;`)
なんとなく殺しても死なない男だと思ってたのに。
ちょっと死にそうな雰囲気あるけど「はっはっは死にそびれてしまいましたなはっはっは」とか笑って再登場するオチでしょそうだよね!?って信じていたのに。
人は実にあっけなくいなくなる。戦場ならなおさら。
それを残酷に突きつけられた気分です。
皇城で待つ息子がこの知らせを聞くときのことを思うと胸が痛くなるし、樹華の遺言を思い出して涙が止まらなくなる。
そして大将である小玉も無事では済まず・・・・・・ていうか大変な状況になってるんですけど大丈夫なんですか???
序盤で見せてくれた、彼らだけの特別な夫婦の形に感動していたのに。小玉から文林への初めてのラブレターに切なくときめいたのに(これが初ラブレターとかちょっと笑ってしまうな、と思いつつ)
まさか死ぬことはないでしょうけれど(主人公!)、何かしらの後遺症を負ってしまうのではとハラハラせずにいられません。
また、小玉不在の後宮でも動きが。
ついに司馬淑妃が排除されるのかと感慨深くなりつつ「後宮に住む世間知らずの箱入り娘がどうやって姦通なんてできたんだ?」と疑問だったのですが、最後の息子のセリフに冷や汗。
もしや母を貶めるために息子が暗躍した?
小玉のもとで天真爛漫に育つ弟に比べ、こちらの皇子は着実に怪物の道を歩んでいるようで恐ろしいのですが。
色々と動きがあった第7巻ですが、内容的に8巻で更に大きな動きが起こりそう。楽しみです。