薬屋のひとりごと7/日向夏


薬屋のひとりごと 7 (ヒーロー文庫)
薬屋のひとりごと 7 (ヒーロー文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年2月刊。
薬と毒が大好きな(マイルドな表現)薬師・猫猫が様々な謎を解き明かす中華宮廷ミステリー第7弾。
今回もめちゃくちゃ面白かったです。
新しい職場で猫猫の同僚になったツンデレお嬢様とヤンデレ従者のコンビ(表紙のふたり)が可愛くて好きです。
猫猫と壬氏の関係も何やら楽しい動きが????

☆あらすじ☆
里樹妃との一件が片付いたのもつかの間、猫猫のもとに高順が厄介ごとを持ってやってくる。どんな用事かといえば、猫猫に官女試験を受けさせないかというものだった。猫猫は、半ば強制的に試験を受ける羽目になる。新しく医官付の官女となった猫猫の前に現れるのは、面倒くさい変人軍師に厳しい上司の医官たち、それと同僚たる同じ官女たちだが―。猫猫は同僚たちにお約束の通り嫌がらせを受ける。特に、官女の首領である姚は猫猫に対して突っかかってくるのだった。

以下、ネタバレありの感想です。

 

後宮入りした砂欧の元特使・愛凛を探るため、官女試験を再受験することになった猫猫。
やり手ババアをきっちり利用する高順さんの周到さに笑いましたw
壬氏界隈の人、猫猫の扱いがこなれすぎでは。なのに主人は・・・・・・

 

さて、ビシバシ鞭を打たれた結果、見事、首席合格を果たした猫猫。
やっぱりやればできるんじゃん!やる気の問題だったんじゃん!!
やればできる子・猫猫は医官付きの官女となり、新たな職場で(ヤオ)と燕燕(エンエン)という二人組と働くことになるのです。

 

あらすじで煽ったようなお約束展開(女の嫌がらせ)は最初だけ。
猫猫のことだから平気で無視したあげくにあっさりやり返すんだろうと予想していたのだけど、意外に早く姚&燕燕と打ち解けてしまいました。
全員が別のベクトルであっさりした気性なので、ドロドロの修羅場になりようがなかったのでしょう。さもありなん。

 

相手の有能さを認めつつ悔しさをバネにできるまっすぐな気性の姚と、そもそも姚のことしか頭にない(ヤンデレの)燕燕。
魅力的なキャラクターをした二人が加わったことで、新展開も楽しく読むことができました。
ていうかこの主従、すごく好き!
燕燕の肉体改造に手を出すレベルの主人愛(ドS風味)に笑って、ラストにみせた姚のツンデレにほっこり。
二人の絆をどんな言葉で表現すべきかはさておき(女色という単語をみたがひとまず主従愛として考えよう)、もしも姚に縁談が持ち上がったら全力で素行調査して厳しすぎるハードルで旦那候補を振り落とす燕燕しか想像できません。好き。

 

姚&燕燕と合わせて新米官女三人娘といった趣で官女生活をスタートさせた猫猫。
職場が宮廷なので、後ろになんかいました。モンペだ・・・! お手本みたいなモンペだ・・・!
名前を呼んではいけないあの人扱いに笑うしかありません。カラーイラストからしてずるいww
宮中にいるのに壬氏が猫猫のところに遊びにこないな?と思ってたんだけど、モンペがこれだけ張り付いてたら無理ですね。主筋の恋路を全力で邪魔するとは、モンペの鑑みたいな親父ですね。可愛くて好き。
でも猫猫が羅門に抱くような尊敬をパパに見せることは今後絶対ないのだろうということはよく分かりました。猫猫って養父に対してはファザコンの気があるのになぁ。可哀想(笑)

 

一方、途中まで出番のなかった壬氏はというと、ラストで・・・!
ブチギレ猫猫の失言にテンションが跳ね上がり(推理以外であれだけ長い台詞を言うの初めてでは)(色々なストレスもあるにせよ、壬氏の空気だけでアピールするいつものアレに鬱憤たまってたんだろうなぁ)(わかる)、逆ギレ壬氏のヤケクソプロポーズで奇声爆発。

 

あ〜〜〜〜、もう本当にどうするんですか〜〜〜〜〜〜〜ヾ(:3ノシヾ)ノシ

 

のらりくらりと距離を詰めたり離したりして誤魔化してきたけど、いいかげん答え出すときがきたのでは?
死刑通告とか言っちゃってるけど、壬氏が本気で動き始めたら猫猫に拒否権はないですもんね。
あ、でもモンペが全力で阻止するだろうから初の父娘共同戦線となるか?それはそれで猫猫にとっては地獄ですね。楽しみ!

 

新キャラ主従の魅力と猫猫&壬氏の関係の動きに目が行き過ぎたけど、メインの巫女に関わる一連の事件も安定の面白さでした。
でも結局、白娘々の正体は分からずじまいかー。まだ何か不穏な爆弾があるのかも?
最後まで読むと、今回の話ってジャズグルの絵を出すための伏線っぽい印象が残りますね。
「一本の線があり、ぐしゃぐしゃと真っ黒に塗りつぶされただけの絵」は何を意味しているのだろう。どうしようもなく不吉な雰囲気は伝わってくるけれど。
壬氏の出生絡みでも恐ろしい爆弾が残っているし、白娘々と壬氏のどちらかに関係する予知なのかな? それとも別の新たなトラブルの兆し?

いずれにせよ、続きがとても楽しみです。

 

余談。

猫猫は一度くらい出産しておきたいと考えているが、気軽に口に出すことはできない。

この一文読んで「へぇ〜意外!」と驚いた後、動機にめちゃくちゃ笑いましたw
これが今回の経産婦疑惑の前フリだったのか、それとも壬氏のプロポーズ(?)の前フリだったのかは分からないけれど、猫猫らしすぎる出産願望でした。怖い。発想がマッドすぎて怖い!

 

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