妹さえいればいい。9/平坂読


妹さえいればいい。 9【Kindle限定 電子特典付】 (ガガガ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年2月刊。
ついに・・・!と胸が熱くなる(気がする)展開がやってきたラノベ作家ラノベ第9弾。
相変わらずキレッキレの風刺が楽しいのだけど、今回はラストの展開に繋げるためにあるという印象。ここからが本題ですよね?
次巻はやく!

☆あらすじ☆
「お兄ちゃん!!」
相生初に続き、第15回新人賞受賞者たちの作品が続々と刊行された。那由多に憧れる笠松青葉もどうにかデビューを果たすのだが、待っていたのは酷評の嵐だった。伊月はそんな彼女の姿に自分のデビュー当時のことを思い出し、励ましの言葉をかける。一方、いよいよ放送が近づいてきた『妹のすべて』のアニメ制作ではさらなるトラブルが相次ぎ、京はいよいよ就職活動が始まり、千尋の前にもお掃除ロボットではなくちゃんと人間のライバルが登場する。
大人気青春ラブコメ群像劇、妹がいっぱいの第9弾登場!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回印象的だったエピソードはデビュー作が叩かれた笠松青葉の話、伊月のアニメ第1話シロバコ、京の就活、千尋の不満あたりかな。

 

まず青葉の話は、きっとよくあることなんだろうなぁと思いつつ、またも垂れ流されたAmazonレビューへの怨念に笑ってしまいましたw
きっとAmazonレビューに限らず、酷評・批評の類は全部腹立つんだろうなぁ。当然ですよね・・・・・・なんかごめんなさい(たまに批評っぽくなってしまう)

 

それはさておき。

 

実感の伴った檄で後輩を励ます一方、着々とアニメ企画が進行していく伊月。
今回ついに白箱が完成!
「良かった!」と涙をこぼした伊月の姿に私もホロリともらい泣きしてしまいました。
ここにくるまで懸命に自分を鼓舞していたようだけど、心の奥では不安に不安を積み重ねてきたんだろうなって。
恐ろしいほどに失敗コースでしたもんね(それが業界の通常運転だというなら尚のこと恐ろしい)
次回あたりでオンエアーになるのかな。世間の反応と、最終話まで無事に完走できるのかが気になります。

 

さて、伊月が色々と大変だったのに対し、今回同じくらい大変だったのが千尋。
いつバラすのか、もしくはバレるのか、すごく楽しみにしていたのだけどついに来ちゃいました・・・!
丁寧に丁寧に千尋の不満ゲージを高めていくのでワクワクしちゃったじゃないですか(まさか妹モドキどころか本物の実妹まで出てくるとは)
業界風刺したくて遊んでると思っていたTRPGの伏線回収もお見事でした。

 

さぁ、ここからどうなっていくのかなー。
まさかのタイトル回収で千尋ルートに突入したら笑ってしまうけれどww

 

余談ですが、なにげに今回のQ&Aコーナーが心に引っかかっていたり。
自分にはないもので他の2人が持っていて羨ましいものはなんですか?という質問に、那由多や蚕はすごい具体的に羨ましいものを挙げてるのに、京だけが「自分だけにしかない何か」っていうふわっとした答えだったのが印象的で。
自分の得意分野で生きている(自分の価値がどこにあるかを知っている)人間と、自分の価値を見つけられない人間の差というか・・・・・・自分に足りないものすら分からないとこういう答え方しかできないの、なんか分かると思ってしまったんです。
具体的な何かを挙げられないくらい、存在そのものを羨望してるのか・・・・・・。
親しい人と対等ではないと思い込む京の劣等感がどんどん重みを増している気がします。どこに突破口を見つけるのかな。
始まった就活がそこに繋がっていくのでしょうか。楽しみです。

 

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