花冠の王国の花嫌い姫6 祝福の赤薔薇/長月遥


花冠の王国の花嫌い姫6 祝福の赤薔薇 (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2017年10月刊。
花粉症の姫君の辺境弱小国の王太子の政略結婚から始まるラブロマンス最終巻。
嫁入りから始まって結婚式でフィナーレというのは王道中の王道ですが、ここまでたどり着けたことに感無量。
個人的にはもう少し掘り下げてほしい部分もあったけれど、綺麗な大団円を迎えていると思います。最後までイスカのキャラがブレなかったのは褒め称えたい。
長月遥先生の次回作も楽しみに待ってます!

☆あらすじ☆
花粉症姫、アレルギーの出ない理想郷でついに涙と鼻水の結婚式――!?
ようやく元のさやに戻ったイスカとフローレンス。これで結婚できると思いきや、挙式には正教会の聖王も出席を表明。これは、何かが起きる予感しかない……!? 花粉症姫の涙と鼻水の奮闘記、堂々完結!

以下、ネタバレありの感想です。

 

正教会の思惑がエスカ・トロネアのお家騒動に発展しそうな雰囲気を醸しつつ、ようやく帰ってきたラハ・ラドマで結婚式を控えるフローレンスとイスカ。
正教会の企みを挫くため、傀儡となっていた聖王アリオンの目を覚まさせようと動き出し――というのが最終巻のストーリー。

 

正直、傀儡でしかない子どもをどうにかしたところで何とかなるのか???とか思ったりもしたのだけど、上手くなんとかなりましたね。
アリオンのバックに付くのがセリスに変わればOKという話だからこれで良いか。何も知らない子どもに選択肢を与えただけ良心的な方法ではあるのだし。うん。
セリスの気が変わればあっという間にまた傀儡なんだけど・・・・・・お兄様はそんなことしないって信じてる・・・・・・(不安)

 

聖王攻略によってトントン拍子に物事がうまくいってハッピーエンド。
あまりにもあっさり解決してしまったので、作中でフローレンスから言い訳が飛び出したのには笑ってしまいましたw

(本当に本番前に片付いた・・・・・・!)
本物の花嫁衣装を身につけたフローレンスは、未だ信じ難い面持ちでいた。ここまで上手く事が運ぶと、最後に何か待ち受けているのではと不安に苛まれてしまうほど。
(うん、でも――)
それは違う、と思い直す。
たどり着いた結末は望んだままだけれど、偶然転がり込んできたわけではない。

 

ううむ・・・・・・本音を言えば最後にもうひと波乱ほしかった、という気持ちはあります。
だって前巻あれだけ意味深に盛り上げたエスカ・トロネアのお家騒動が後日談的に語られておしまいっていうのはどうにも消化不良。むしろこれがメインかと思っていたのにアリオン攻略だけでしたからね。ソロンとメレディスもあっさり退場だし・・・・・・

 

割と戦記的に頑張っている印象があったシリーズなので、最後も派手に盛り上げてほしかったというか。
いや少女小説的には結婚式ハピエン以上に望むものなんてないのかもしれませんが・・・!
あと1冊くらいあっても良かったんじゃないかなぁ?と思ってしまうのです。

 

そんな小さい不満はさておき、フローレンスとイスカのラブストーリーとしては文句なしの大団円。
王族としてはバカにされそうな理想論を愚直に貫いた二人の姿はとても格好良く見えました。
彼らなりに頑張ってラハ・ラドマを良い国にしてくれるんじゃないかな。未来に期待できる良い結末でした。

 

そういえばイスカの両親は最終巻にして初登場でしたね。
この国、もしや国王夫妻いないのでは・・・?と疑ったこともあったけれど、ちゃんと登場してくれてよかったですw
そして彼らもまた美貌のお人好しなのか・・・・・・遺伝子ってこわい。

 

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