男装王女の久遠なる輿入れ/朝前みちる


男装王女の久遠なる輿入れ (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2017年11月刊。
ツンデレキラーな脳筋男装王女の政略結婚ラブコメ完結巻。
リュカリスの人たらしぶりが極まって、アルトゥールのツンがご臨終でした。良き。

☆あらすじ☆
男装王女、全国民をたらしこみ大団円!? 勘違い輿入れラブコメ完結!!
アルトゥールとの距離も縮まり、婚礼式の準備を進める男装王女リュカリス。そこへ帝国嫌いの兄王子ゼノンが訪れる。彼はリュカリスに「全帝国人に受け入れられなければ婚約は白紙だ」と無理難題を突きつけてきて!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

同担拒否過激派の隠れ妹大好き人間な兄襲来!から始まる最終巻。
粉雪からブリザードまでの段階機能付き冷気を纏ったお兄ちゃん・ゼノンの要求により、リュカリスとアルトゥールは期限内にリュカリスが帝国人に受け入れられなければ婚約は白紙になるという最後の試練に挑むハメに。

 

噂のお兄ちゃん大活躍を楽しみにしていたのだけど、表面上の塩対応がきつすぎて妹大好きさはチラチラ見える程度でした・・・・・・なるほど隠れてる。
妹のことを嫌ってないのは察することができるけれど、これ、当人からしたらめっちゃキツいのでは。言ってること普通に酷い。こんな兄はいらぬ。
ていうかリュカリスの歪なポジティブさの元凶の1人と分かった段階でゼノンに対する好感度はマイナスを切りました。
最後の展開は正直自業自得としか言えないし、ザマァ!!って心から思ってしまった・・・・・・

 

一方、度を越していると感じていたリュカリスの博愛主義とポジティブさについて掘り下げる展開はとても面白かったです。もう少し掘り下げてくれても良かったくらい。
リュカリスみたいな明るい人間が実は歪んでるっていうの、すごく好みな設定なんですよねぇ。
常人離れしたメンタルの持ち主に対して、その在り方に疑問を投げかける展開は楽しい。

 

さて、ゼノンの無茶振りに対してリュカリスが奮闘する一方、皇后とナイトに関する伏線も回収。
ナイトはともかく、皇后の話については駆け足すぎたような?
前回である程度解決していたし、引っ張る内容でもなかったのかもしれませんが。

また、ナイトがこじらせブラコンなのはバレバレだったので、終盤の展開は予定調和といえばそんな感じ。
思い込みの激しそうなキャラですもんね・・・・・・話を聞く前に決めつけて暴走するあたり、ナイトはヤンデレの素質がある。
こういうタイプはリュカリスに完落ちはしない気がするので、あくまで兄弟間で決着をつけたことは納得でした。

 

色々と貼ってあった伏線を一気に回収し、タイトルも回収しての大団円。
やや駆け足な部分はあったし、正直ゼノンはもう少し存在感を発揮してくれても良かったと思うけれど(粉雪だけチラチラさせるってどれだけ控えめなんだ・・・)、ツンデレとタラシのラブコメは最後まで面白かったです。

 

朝前みちる先生の次回作も期待しています!

 

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