やがて恋するヴィヴィ・レイン3/犬村小六


やがて恋するヴィヴィ・レイン 3 (ガガガ文庫)
やがて恋するヴィヴィ・レイン 3 (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2017年5月刊。
恋と会戦の物語第3弾。
面白いのだけど、話の進みがものすごく早いような??
ハイペースで進むなか、キャラの魅力が光るところは流石。
それにしても意外と良い人?と思わせてからのアレは・・・w

☆あらすじ☆
ルカは皇位継承を巡る闘争へと巻き込まれ…。
ウルキオラ暴動から三年……。神聖リヴァノヴァ帝国においてルカはジェミニらと共に帝国最強の独立混成連隊として勇名を馳せていた。ルカの編み出した新戦術は三次に及ぶ「ドル・ドラム戦役」においてその威力を発揮し、帝国軍総司令官ヴラドレン皇太子はルカに作戦会議への参加を許可する。だが皇帝の血を引くジェミニも皇太子を排除すべく暗躍を開始、ルカは皇位継承を巡る闘争へと巻き込まれる……。
「子どもだった。見た夢が幼すぎた。あの約束は世界を破壊してしまう」
「飛空士シリーズ以上!」との声も上がってきた、魅力的なキャラクター設定で圧倒的話題の一大軍事戦記。さらにさらに加速する恋と会戦の物語、第三巻。

以下、ネタバレありの感想です。

 

「いつかこの国で革命を起こす。きみにもう一度、会うために」

シルフィとの約束を果たすためにヴィヴィ・レインを探し、ファニアとの約束を果たすために王国で革命を起こすことを目指すルカ。
物語は前巻から3年後、ルカとジェミニの神聖リヴァノヴァ帝国における戦いを描いていきます。

 

「ドル・ドラム戦役」の描写が大半だったのだけど、正直、これはあんまり楽しめなかった・・・・・・
戦いのワンシーンを切り取って描写する場面もあるのだけど、基本的には箇条書きのようにサクサク進むので、教科書を読んでいるような他人事感があるというか。戦記では割とよくある気もするけれど。私はキャラ読みする人間だからなぁ・・・・・・

 

そんなわけで前半はあまり乗れなかったのだけど、後半でジェミニの腹黒さが発揮されだしてからは俄然面白くなってきました。
皇太子ヴラドレンと、皇子としての身分を取り戻したジェミニ。
いつかは衝突するだろうと思われた二人の決別が予想以上に早くてびっくり。
恩人も友人もあっさり裏切り、自分の目的のための踏み台にしてしまえるジェミニの非道っぷりにおののきます。

 

が、そんなジェミニに勝るとも劣らないクズがいた・・・!

 

ヴラドレン、最初は電波な発言が多かったけれど、時折みせる優しさ(?)や器の大きさ(?)に感心してたのに!
クズかよ!お前もクズだったのかよ!!

皇位継承を巡る兄弟喧嘩のオチに開いた口が塞がりません。
リヴァノヴァの皇家は遺伝子レベルでゲスなのか??

 

自分が治めるべき国を「建材が腐った家屋」にたとえ、その倒壊に巻き込まれたくないから逃げますって言い放ってしまう傲岸不遜さ。
あんた皇太子でしょうが・・・・・・
でもここまでキッパリと最低発言されてしまうと逆に清々しいかもしれません。なぜだろう、嫌いになれないぞ????

 

ジェミニへの苛立ちも被害者であるはずのヴラドレンがこんな感じなのでどこかに消え去りました。ジェミニはジェミニで頑張ったらいいよ・・・・・・

 

ジェミニの裏切りによって限界まで緊迫感を高めたところでの、この脱力感。
なんかもう笑うしかないw
こんな兄弟に関わってしまったルカにエールを送りたいw

 

さて、次はファニアのターンになるのでしょうか。
ルカ側は能天気さも感じる明るい雰囲気で締めたけれど、一転して陰鬱な雰囲気のファニア側。
ルカへの憎しみをたぎらせるジェミニが仕掛けた政略結婚が何を引き起こすのかドキドキします。
フラグっぽい「自分より大切なもの」ってまさかファニアだったりするんだろうか・・・・・・表紙通りに三角関係になるとか?

次巻も楽しみです。てか発売してますね。買わねば。

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。