ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック (富士見ファンタジア文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
評価:★★★★☆
2017年7月刊。
すれ違いと空回りで暴走するドタバタ多角関係ラブコメ第8弾。
もぉー!!
なんでそういう方向に進んじゃうの!!
今回も面白かったです!(怒)
☆あらすじ☆
「やっと誰もが、一切の分け隔てなく堂々と『恋』ができるわね」
お互いの関係を白紙に戻した雨野&天道。そんな隙を突かんと、ここぞとばかりに雨野へ卑猥行為を続けるエロゲマニアだが……「折角だから、そのエロい慰め方とやらをして貰おうかな、コノハさん」雨野ついに陥落!?
以下、ネタバレありの感想です。
前回のキスしてバッドエンドというぶっ飛んだ展開の衝撃を引きずっての第8巻。
花憐の口から語られた理由に、「あー、なるほどねー」とは思ったけども。
なんでそんな結論を1人で勝手にだして別れちゃうかなぁ!?
フェアプレーの精神はわかるけど恋愛はゲームじゃないでしょ!!!!
そりゃあ雨野くんと千秋はお似合いだと私も思いますよ?
ドッペルゲンガー級に似たもの同士のふたりだから、恋人になってもきっと上手くいくことでしょう。
出遅れながらも恋を自覚してからの千秋はすごく可愛かったし、雨野くんへの片思いは切ないなぁとか思ったりもしました。
でもね、だからといって雨野くんと花憐が別れるっておかしくない?
だって雨野くんはちゃんと花憐のことが好きで、花憐も雨野くんのことが大好きなのに?
確かに始まりは誤解と空回りによる不正なものかもしれないけれど、それならその後に二人が積み重ねた時間はなんだったんですか・・・・・・
レースゲームでフライングしたのと同じだからって花憐は言ってるけど、恋愛とゲームをそこまで同一視するのは変だって!!
・・・・・・とまぁ、そんな感じで花憐へのモヤモヤが半端なかったのだけど、そうは言っても彼女の気持ちが分からないわけでもない。
ライバルである千秋自身にも好感を持ってるだけにフェアな関係でありたいっていうのは、花憐らしいな、とも思いますし。
でもね、この花憐の決断って雨野くんの気持ちを軽く扱いすぎてると思ってしまうんです。
雨野くんの「真の幸せ」のためとか言ってたけれど、そんなよくわからないもののために大事な彼氏を傷つける花憐はちょっと無神経だと思う・・・・・・
だって今回の雨野くん、傷心から始まって傷ついて終わってるじゃないですか。
大好きな花憐にフラレて落ち込んで、それでも花憐への恋は自分の中で確かなものだからって悟って立ち直ったのに、うっかり千秋への恋を自覚してしまったことで自分を「最低野郎」と責めるとか・・・・・・
可哀想だよー!
雨野くん、ほんと可哀想!!
なんで花憐は雨野くんの気持ちを試すようなことするかなぁ。
こういう結果も折込済みだったんだろうけどほんとマゾいよ。共感できないよ・・・!
私は恋に貪欲でがむしゃらなキャラの方が好きだから、この花憐の行動がすごくすごく残念です。
もう、こんな展開に入ったなら千秋エンドに転がっても良い気がする。
こんなチャンスをぶら下げられて雨野くんの気持ちが揺らいだのも千秋は知ってしまったのに「それでもやっぱり天道さんが良い!」っていう結末は不憫すぎませんか。ぬか喜びかよ!千秋も可哀想だよ!
いい感じに理由付けてはいるけれど、結局のところ花蓮の行動は自己満足にすぎないと思うんだよなぁ・・・・・・
だからそのツケを千秋にかぶせてる展開はなんか嫌だなって。
あ〜、う〜ん・・・・・・でもなぁ、微妙に噛み合わないくせにお互いのこと大好きですぐ幸せ空間を作り出す雨野&花憐カップルも好きなんですよねぇ・・・・・・好きだったのに・・・・・・
もーっ!!すっごくモヤモヤする!!
でも面白いんだよなぁっ!!!!
続きがとても楽しみです!(激怒)
恋と戦争は何をしても許されるみたいな月並みな台詞があるけど、実際のところ勝ち方を考えない戦いは尾を引く可能性が高い。
天道さんは勝つことにこだわるタイプゲーマーだからこそその辺のこだわりは根底にあるのかもしれない。
他人から見れば独り善がりだと思うけど、心にしこりがある状態での男女の付き合いはきっと長続きしないだろうからきっと必要な儀式みたいなものだと思う。
コメントありがとうございます。
>天道さんは勝つことにこだわるタイプゲーマーだからこそその辺のこだわりは根底にあるのかもしれない。
まさにこういうことなんでしょうね〜
この先も付き合っていく上で、一度全てをリセットしなきゃって考えること自体は分からなくもないんです。
発想が極端だなー、とも思うんですけど、さて、この行動がどんな結末を迎えることやら・・・・・・
全員が(読者も含めて)スッキリできるオチになると嬉しいです。