東京レイヴンズ15 ShamaniC DawN/あざの耕平


東京レイヴンズ15 ShamaniC DawN (ファンタジア文庫)
東京レイヴンズ15 ShamaniC DawN (ファンタジア文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年9月刊。
待望の東京レイヴンズ最新刊。
14巻(2015年12月刊)から数えると約2年ぶりの本編です。長かった(T_T)
そして今回から過去編がスタート。
夜光や飛車丸がメインのお話に入ったことで、キャラや時代背景がガラリと変わりました。新鮮で面白かったです。
この巻では話が終わらないのだけど、次巻で現代に話が戻るだろうとのこと。
その次巻はいつ出してくれるのでしょうか・・・・・・ずっと待ってるけどね!
ちなみに今回の表紙は10巻表紙と対になっているとのこと。なるほど!

☆あらすじ☆
時を超え、いま語られる――土御門夜光が辿った激動の運命
やがて呪術界に変革をもたらす伝説の陰陽師・土御門夜光。没落してゆく宗家の当主になった彼の前に、呪術復権の野心を抱く青年・相馬佐月が現れて――。これは転生した夏目の魂が体験する、過ぎ去りし日々の物語。

以下、ネタバレありの感想です。

 

14巻で明かされた夏目=飛車丸という衝撃の事実。
土御門家で泰山府君祭が行われた次の年にコンが生まれていて、その彼女が泰山府君に懐かしさや既視感を覚えていて、ふと蘇った白昼夢は前巻ラストの春虎。そして無意識に口から飛び出た「夜光君」。

やはり消えかけていた夏目の魂の転生先が飛車丸なんですねぇ。
あれ、でもそもそも夏目の蘇生が失敗したのは飛車丸がいたからだよね・・・?

未だタイムパラドックス的な混乱を引きずっているのだけど、もはや時空に対する固定概念はぶち壊されて「偏在」しているらしいので、うん、あまり自分で深く考えるのやめておきます。
たぶん、そのへんの説明もまたちゃんとあると思うし。

 

さて、物語は夏目の魂と一緒に時を遡り、夜光が土御門家の当主を引き継ぐところから過去編がスタート。

主に飛車丸の目線から描かれるのは、時代とともに廃れていく呪術の暗い未来への諦観を抱く若き天才・土御門夜光の在りし日の姿。
飄々とした性格なのに不意打ちでアンニュイな空気を醸し出す青年でした。
子供っぽいところを見せつつ、その子供っぽさを演じているところが大人びている。そのギャップに色気を感じます。
この明るさの中に陰がある雰囲気、正直とても好き・・・!

 

そんな憂いを抱える夜光の前に現れたのは、相馬の若き当主・相馬佐月
軍部の支援のもとに再建する陰陽寮のトップに立ってくれという佐月の要請に夜光はなかなか首を縦に振らず、そこから夜光と佐月の攻防がスタートするのです。

 

そんなにすんなり軍部に協力したわけじゃなかったんだなぁ、と意外でした。
むしろ軍を嫌っていたのか。陰陽寮再建自体には最初から魅力を感じていたようだけど。
こういうところもそうだけど、夜光って確かに破天荒な天才なんだけど、倫理観を捨て去った奇人変人ではないんですよね。
呪術への探究心はすごくても呪術の道に狂ってるようにはみえない。むしろ極めて理知的な人柄。
道満とか大連寺に比べるとすごく真っ当な心根の持ち主に見えます(比べる相手が悪いかもしれない)

 

そんな夜光がどのような経緯を経て「大霊災」を引き起こし「極悪人」と呼ばれる存在になってしまったのか。
太平洋戦争末期の軍部と夜光に何が起こったのか、とても気になります。
千の言っていた「夜光の脆さ」が大きく関わってくるのかな?

 

ていうかこの巻のラストが昭和16年12月ってことは、夜光はこの数年後には死んじゃうのか。
いくら来世で会えるといっても、その瞬間の飛車丸の心を想像すると気が重くなります・・・・・・

 

だって過去編の夜光と飛車丸の関係はこんなにもキュンキュンするものなのに・・・!
主従関係なんだけど、ふとした瞬間に互いの存在のかけがえのなさを見せるところが!もうもう!
夜光第一主義な飛車丸はもちろんだけど、夜光も飛車丸の耳や尻尾絡みでみせる態度がすごくときめくw
なんかこの二人って互いに過保護ですねww

 

何はともあれ、次巻でいよいよ「大霊災」の詳細が明らかになるはず。
「相馬の悲願」を夜光はどうするつもりなんだろう。
ほの暗く描かれてきた戦争前夜の雰囲気が、開戦によってどのように変質していくのかも気になります。
今は楽しげな陰陽寮も時代の荒波のなかで変化せずにはいられないでしょうし。

 

夜光と良いコンビになってきた佐月もどうなるのか。
というか、佐月さん、相馬の人間なのにびっくりするくらい話がわかる人だった・・・・・・ううむ、私この人かなり好きなタイプのキャラです。清濁併せのむけれど芯が誠実な感じ。
・・・・・・あまり酷いことにならないといいのだけど(震)

 

ここからの展開がとても楽しみです。
もちろんそこから繋がるらしい現代編も!

 

ていうか、もういい加減に細かい設定や人物を忘れていることを実感しました。
相馬兄弟の兄の方は秋乃の祖先?
千翁のことは覚えてたけど真羅法師のことは全然・・・・・・
この15巻が出る前に最初から読み返そうと思っていたのになぁ。夏目=飛車丸=コンっていう事実を踏まえて読み返すはずだったのに。
次の新刊が出るまでには読み返しておかねば!

次・・・・・・次の新刊・・・・・・何年後かな・・・・・・

 

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