ロクでなし魔術講師と禁忌教典9 (富士見ファンタジア文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
評価:★★★☆☆
2017年8月刊。
急展開の第9巻。
テロ事件で盛り上がるのはいいけれど、ちょっと展開が慌ただしいような?
ただ、世界観に関わる大きな展開に入っていくようなので今後の展開が楽しみです。
☆あらすじ☆
これは、《フェジテ最悪の三日間》の序章――。
フェジテ市庁舎爆破テロの容疑者として指名手配されたグレン。逃亡するグレンの前に現れたのは、天の智慧研究会、宮廷魔導士団、そして――ジャティス。各勢力の思惑が錯綜し、フェジテ最悪の三日間が幕を開ける。
以下、ネタバレありの感想です。
ジャティス再登場からのルミア誘拐、そして天の智慧研究会の企みによるテロ事件勃発――という感じで初手からフルスピードで進んでいく第9巻。
問答無用でグレンも巻き込まれ容疑者扱いからの逃亡劇。そして「死者」との対決を経ての真相究明。
どんどん話が進んでいく代わりに、バトルはいつもより微妙に熱量を感じなかった気が。一つ一つの戦いがサクサク進んでいくからでしょうか。
うーん、面白いんだけど、ちょっと慌ただしすぎたかな。
それはさておき、物語は世界観に関わる大きな展開に入っていく様子。
今回は「フェジテ最悪の三日間」の一日目ってことなのかな。1日=1巻ペース?
終盤のノリについていけなかったのは、これまで張られてきた伏線を私が忘れてしまっているからなのでしょうか。
唐突に出てきた六英雄の話とか変身(?)とか、何が何やら・・・・・・置いてけぼりを食らってしまった・・・・・・
『メルガリウスの天空城』絡みの設定を整理がてら一度おさらいしてほしい・・・・・・切実に・・・!
それはさておき、バトルパートで目立っていたのはシスティーナ。
因縁の相手との再戦で成長を示すっていうのはワクワクする展開でした!
折れた心を立て直していく様に成長を感じさせるところが実に良い。彼女も十分に戦力として育っているんだよなぁと、シリーズの積み重ねた時間に感慨深くなりました。
一方のルミアについては、なんかもう最後の聖女な空気が・・・・・・なんという圧倒的正妻力・・・・・・
ルミアに関しては、後戻りできない方向に進んでしまった今後がちょっと心配です。
他に印象的だったのはイヴかな。
善人にも悪人にもなりきれない中途半端な立ち位置に彼女自身が苦しんでるのが可哀想。
あとがきの「あの娘」ってイヴですよね?
作者の(ドSな)愛情が伝わってくる扱いだと思います。かわいそう。ほんとかわいそう。
ただまぁ色々書いたけれど今回はジャティスのインパクトが強すぎて、なんかもうヤツに全部もっていかれたような感じもありますw
この人、どれだけグレンが好きなんだ・・・・・・クレイジーすぎる・・・・・・
大風呂敷ばーっと広げたけれど、ちゃんと収束させてくれるという言質はとれたので安心して次巻を待ちたいと思います。
その前に私はシリーズを頭から再読したほうがいいかもしれないなぁ。
いや~何か話が一気に進んだ気がします、クラスメイトの前で異能を使ったルミアこれからどうなっていくか楽しみです。今回はハーなんとか先輩と変態男爵の活躍?が良かった
セッテさん、コメントありがとうございます。
進みましたね〜〜
ここまでに張られまくった伏線を総ざらいしたいです。
ルミアの今後も気になりますよね!また穏やかな日常に戻れるといいのですが・・・不安・・・・・・
ハーなんとか先輩といい、変態さんといい、このシリーズは主人公以外の男性キャラもしっかり見せ場を作ってくれますよね。そういうところが本当に良い!
僕個人としてはイブさんですよ。ズタズタじゃあないですか!!!早いうちにどSのイブさんの活躍期待してます
イブさんのいじめられっぷりはすごいですよねww
なんかもう勘弁してやって・・・!って思うくらいズタボロ。。。
イブさんがSを発揮できるのか、作者の更なるSが発揮されるのか。なにげにすごく気になりますww