あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!/内堀優一


あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き! (HJ文庫)
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評価:★★★☆☆
2017年9月刊。
大好きな幼なじみに告白し見事に玉砕したあげく「彼女作りなさいよ」というトドメの一言までもらった男子高校生が主人公のラブコメ。
どう見ても主人公のことを好きそうな幼なじみヒロインがなぜ告白を断ったのか。そこに隠された秘密に迫っていく物語でした。
正直、途中まではあまり好きなノリじゃなかったし途中からは「ふーん」って感じで読んでいたのだけど、ラストが・・・・・・。
これどうしよう。★4を付けようか迷ったけど個人的にはこの巻だけだと評価できないかなって感じなので保留的に★3で。
次巻にとても期待しています!

☆あらすじ☆
高校入学から数ヶ月。大貫悟郎(おおぬきごろう)はその日、長いこと片思いをしていた幼なじみの美少女・杉崎小春(すぎさきこはる)に告白した。「小春! 好きだ! 俺と付き合ってはくれないだろうか!!?」 「いや、無理ですから」 この一言であえなく玉砕! さらに小春は何を思ったのか悟郎に、「悟郎、あんた彼女作りなさいよ」とムチャぶりまでしてきて!? 両思いなのに付き合えない!? 一途過ぎる少年と本当は彼のことが大好きな少女の、どうしようもない青春大暴走ラブコメ開幕!

以下、ネタバレありの感想です。
ネタバレ踏まない方が良いタイプの作品なので閲覧注意。配慮してません。

 

幼なじみの杉崎小春に告白するも0.3秒で玉砕した主人公・大貫悟郎
「付き合うかもしれない確率は0%」と言われたあげくに、「ねえ、悟郎。あんた彼女作りなさいよ」とまで告げられる始末。
傷心の悟郎は友人たちに恋愛相談をしたり、振った割には今までと態度の変わらない小春と一緒に過ごしたりと、平穏な日々を送っていくことになるのです。

 

小春が悟郎の告白を断った理由は分からないけれど、彼女の言動の端々から伝わってくるのは悟郎への恋心。
だからまぁ何かの事情があって、なんやかんや悟郎がその事情を知って、またなんやかんやあってトラブルを乗り越えてハッピーエンドかなぁとぼんやり思いながら読んでいました。
校内放送の暴走系なノリや下ネタが個人的にはいまいちだったので序盤はそこまでハマらず、ただ小春の秘密だけが気になってページをめくる感じでした。

 

それが雲行き怪しくなっていくのは、中盤で「あれ?小春って悟郎としか会話してないぞ?」と気づいたあたりから。
学校が違う千夏たちと接触しないのはともかく、幼なじみの明菜とのニアミスはいかにも不自然でしたし。
「こういう叙述トリックって途中で気づいちゃうと萎えるんだよな〜。某映画ネタか〜。ふーん」みたいな、ちょっと斜に構えた態度で読んでいたことを白状します。文字詰め詰めの真相発覚展開もわざとらしいなぁとか思ってた・・・・・・
いやだってあからさまだったじゃん!そして結構よくあるネタじゃん!

 

まぁそんな「ふーん」な態度はラストで見事に打ち砕かれるんですけど!

 

物語が悟郎視点から小春視点へと切り替わり、彼女の秘密が明らかになり、それを吾郎が知る。
ここまで予想通りです。ラスト5ページ切っても私の態度はまだ斜に構えたままでした。

 

が、悟郎から「―――よかった」の一言が出てきたことで物語は一変。

 

小春の「待って・・・・・・」のセリフがそのまま私の気持ちです。
いやほんと待って待って。これ何が起こってるの??
小春の秘密を知って、両思いなのに恋は実らない切なさに胸を震わせながら「さよなら」を交わす流れじゃなかったの・・・?

 

えー。うわー。まじかー・・・・・・ヤンデレかよ!!

 

要するにここまでのドタバタラブコメはラスト一文で爆弾を落とすためだけにあったんですね。
本題は次巻からだった、と。すごく長いプロローグだった・・・・・・

 

うーん。どうなるんでしょう、これ。
個人的な好みでいうとハピエンが存在しない物語って苦手なんだけど、悟郎と小春の恋がどう着地するのかは見届けたいです。

 

だって今回のラストで悟郎は結末を拒否したわけですよね?
往生際の悪い悟郎に、今回迎えるべきだった結末を受け入れさせるためだけに物語が続くってことですよね?それとも他の結末が待っているのかな?

 

下手すると遠回りしただけで終わりかねないし、そうでなくても憂鬱な物語になりそうな雰囲気だけど、それをどう描いていくのでしょうか。
個人的には、こういうタイプの物語は展開の衝撃性よりも、いかに上手く着地するかに注目したいところ。
とりあえず今回みたいなドタバタラブコメのノリが続くとシュールなことになりそうだ・・・・・・

 

あ、もしかして小春の願いどおり悟郎が新たな恋をするのがゴールなのかな?
でもこの主人公、それこそ「ムリ!ムリ!」って感じですよね。
他の人が目に入らないくらい小春が好きだからこそああなっちゃったわけで、そう簡単に次の恋にいけない気が・・・・・・悟郎の心変わりに説得力を持たせるのはかなり大変そう・・・・・・
ていうかヤンデレは病的なまでに一途だからこそヤンデレなのであって、簡単に他の人に恋したら興ざめですよ!
そのへんの塩梅、私は厳しくチェックしていきたい所存。

 

いやぁ、ヤバいラブコメが始まってしまいました。
とりあえず続刊を楽しみに待ちたいと思います。

 

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