花冠の王国の花嫌い姫5 クロサンドラの聖人/長月遥


花冠の王国の花嫌い姫5 クロサンドラの聖人 (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年7月刊。
花粉症に悩む大国の姫と気は優しくて力持ちな小国の王太子の政略結婚ラブロマンス第5弾。
結婚ラブものだったはずが3巻あたりから戦記っぽくなり、今回もなんだかすごく戦記みを感じる内容でした。
少女小説は内政系が多いから、こういう各国・各勢力の思惑が錯綜する展開はとても良いと思う!

☆あらすじ☆
花粉症が世界を救う――日も近い!? 涙と鼻水の花粉症姫奮闘活劇第5弾!
大砂漠帝国皇帝の実兄による謀反が発覚! 名義上まだ皇帝の妻であるフローレンスは、病弱設定(@花粉アレルギー)を口実に、護衛役のイスカと兄の領地へ保養に行かされることに。折しもその日はイスカの誕生日。帝国のお家事情に巻き込まれながらも二人は束の間の一時を楽しむ。だがそこに、故国エスカ・トロネアを陥れたい正教会の人間が取引を持ちかけてきて!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

前回に引き続き大砂漠帝国編。
内容的には後編って感じでしょうか。

 

帝国皇帝メヘラザーテと心を通わせたことにより、婚約解消の約束を取り付けたフローレンスとイスカ。
両国の面目を保ちつつ穏便に婚約解消を成立させるために準備をすすめるなか、帝国内で暗躍していた正教会と通じていた皇兄の対処に関わることになり――というのが今回のストーリー。

 

帝国のお家事情に巻き込まれる形になったけれどフローレンスもイスカも大活躍。
特にイスカはすごく格好良かった!
あれ!?こんなに格好いいヒーローでしたっけ!?(失礼)
ソロンとの船上バトルもワクワクしたし、理想を貫こうとする姿は凛々しかったし、ラブコメパートは相変わらず可愛かったしで今回のイスカには大満足でしたw

 

フローレンスも軍師っぽい雰囲気はだしていたけれど、今回はイスカとのラブコメと最後の「くしゃみ王女」に全部もっていかれた感。つまり可愛かったw

 

イスカとのラブコメは誕生日の「お願い」のやり取りが可愛すぎてニヨニヨしてしまった〜〜w
触れたいってお願いするのは卑怯な気がするというイスカと、それを断らないだろう自分も卑怯な気がするというフローレンスが可愛すぎて可愛すぎて。
おかしい。お互いの矢印はきっちり噛み合ってるのに、遠慮の方向も一緒なせいで堂々巡りしているぞ??
素直になれよー!線引きちゃんとしてる二人だから可愛いのだけどw

 

そして最後の「くしゃみ王女」。
コンプレックスを利用されたあげくに揶揄されたフローレンスはとても可哀想だったのだけど、ごめんなさい、笑ってしまったw
でもでも、おかげでイスカとまた距離が縮まった気もするし!
フローレンスに記憶はないけど、いつも強がろうとするフローレンスが「弱さをみせる場所」にイスカを選んだことにジーンと胸があたたかくなりました。

 

色々な問題を乗り越えつつも、かなり良い思い出として締めくくられた帝国編。
フローレンスは無事にラハ・ラドマにイスカと一緒に帰れることになったけれど、寂しさを感じるほど愛着をもてたことに帝国で生まれた絆の強さを感じられて別れのシーンだけど清々しくて良かったです。

一方で色々と伏線もはられており、エスカ・トロネアと西大陸、正教会の問題はここからが本題って雰囲気も。
ラハ・ラドマの重要性も思ったより高かったし、この難しそうな局面を理想主義者なイスカとフローレンスがどう乗り切るのか楽しみです。
メヘラザーテたちがここで出番終了とも思えないから再会は割と近いんじゃないかな。そちらも期待です。

 

そういえば前回で「フローレンスの縁談が破棄されたらめっちゃ泣いてた妹姫が嫁ぐことになるとか後味悪いなー」という感想を書いたのだけど、もうね、あの同情を返してくださいって感じなのですが!

 

妹姫、めっちゃ腹黒だったー!!
演技かーい!

 

エスカトロネアの王族は魑魅魍魎揃いなんですか。
セリスに育てられた割に優しい気質のフローレンスが例外だった様子。
王族同士の隠語使いまくりな腹黒会話こわいよーww

 

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