カスミとオボロ2 春宵に鬼は妖しく微笑む/丸木文華


カスミとオボロ 春宵に鬼は妖しく微笑む (集英社オレンジ文庫)
カスミとオボロ 春宵に鬼は妖しく微笑む (集英社オレンジ文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2017年7月刊。
大正の世に鬼神を蘇らせた華族令嬢のあやかし事件簿第2弾。
今回もほの暗くて耽美な雰囲気がとても好みでした。
登場する愛情の形はどれも歪んでいるんだけど、朧の香澄に対する執着が一番美味しいw
恋も愛もわからない香澄はいつか朧を受け入れてくれるのでしょうか(受け入れて良いのか?)
3巻も楽しみです。

☆あらすじ☆
時は大正。妖力を持つ一族に生まれた華族令嬢の香澄は、古の鬼神悪路王を蘇らせ、朧と名付けて使役鬼としている。
ある時、同級生の初江に誘われてチャリネ(サーカス)を見に行った二人は、不思議な術を使う男・花月と出会う。自我を失くしたように花月に付き従うチャリネの踊り子たち。さらに初江も花月に心を奪われて…。
人の心に巣食う鬼たちのあやかし事件簿。

以下、ネタバレありの感想です。

 

カスミの学友である侯爵家の令嬢・初江と一緒にチャリネ(サーカス)を観ることになった香澄と朧。
しかしそこにいたのは、天狗道に堕ちた花月という謎の男で―― というエピソード。

 

香澄や初江の縁談話がいかにも大正華族令嬢のお悩みという感じ。
初江の縁談相手の話を聞いて、特に可もなく不可もなしな相手との縁談に不満を感じていた自分を子どもだと香澄が感じていたのが印象的でした。なんだろう。香澄って反抗的なイメージがあったのに、あまりガツガツしてないように感じたからかな。彼女はいつも気怠げですね。

 

それはさておき、天狗との対決とかどうなるのかと思いきや、なんともモヤモヤの残る不気味なオチ。
結局、どの道を選んでも残酷な結末だとしか思えないのなら、本人が幸せを感じられる道に進んだ方がマシなのかもしれない・・・・・・本当に・・・?

ううむ・・・・・・幸せの定義って難しい・・・・・・

本人が幸せなら幸せなのでしょうか。
数字が足された最後の口上にゾクッとしてしまいました。

 

香澄に縁談って、朧はどうするの!?と思っていたら、そっこうで縁談相手が消し飛ばされてしまった―― というエピソード。

朧がなんかしたんだろ、と思っていたのにラストで明かされた真相にゾクゾクしてしまいましたw

 

あ〜〜〜歪んでる〜〜〜

 

朧と花月が張り合っていたけれど、一途ヤンデレ朧が私は大好きですね・・・!圧倒的朧派!
香澄も恋が分からないとか言ってないで、はやく朧を見てくれたらいいのに。見たら見たで大変そうですが。

 

鈴鹿御前が朧を裏切った理由が分かる頃になれば、香澄の心にも何らかの変化を起きるのでしょうか。
香澄と朧の関係は牛歩よりもゆっくりペースな気がするので、せめて刊行ペースが上がると嬉しいのだけど。

 

というわけで、次巻は早めにお願いします!

 

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