恋と悪魔と黙示録9 恋咲く世界の永遠なる書/糸森環


恋と悪魔と黙示録: 9 恋咲く世界の永遠なる書 (一迅社文庫アイリス)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
波乱の運命を背負った少女と一途で乙女思考な魔物の恋と戦いを描いたファンタジーシリーズ最終巻。
ついに完結です・・・・・・私の生きる楽しみがまたひとつ失われてしまった・・・・・・
完結巻に相応しい激動の最終決戦。素晴らしく面白かった!

☆あらすじ☆
「この世界でぼくだけは、レジナの望みを叶えたい」人と獣の姿を持つ神魔アガルと契約をし、彼の恋人となったレジナ。人間と悪魔が争う中、《最古の王女》である自分の運命を受け入れたレジナは、魔王マグラシスと対峙する。混沌とした世界で明かされていく真実、レジナとアガルが選んだ未来――そしてその先に待っていたものとは? 一途な魔物と乙女が織りなす大人気悪魔召喚ラブ★第九弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

「最古の王女」としての運命に翻弄されるレジナが挑む最終局面。
カラシャやイリヤと合流して安息を得るも束の間、急展開に次ぐ急展開が繰り広げられる最終巻でした。

 

唯一神ラプラウと魔王マグラシスの対立。
進化と生き残りを賭けた悪魔と人の戦い。
そして、レジナに課せられた運命と選択。

 

怒涛の如く展開していく前半も、絶望感に満たされつつ様々な伏線が一挙に回収されていく後半も、ひたすら夢中になって読み切ってしまいました。
なんかもう圧倒的なパワーを感じる1冊だったと思います。本当にすごかった。
神話だ。ここに神話があった・・・!

 

まさに物語は神話に隠された真実を紐解いていくわけだけど、最終局面で人か悪魔かを選ばされるレジナの行動の全てもまた、まるで神話を生み出していくかのように幻想的で厳かなんですよね。
アガルの作った自鳴琴のくだりとか、ちょっと興奮しすぎて涙が浮かんでしまいましたし。
アガルの自鳴琴づくりがまさかこんな形で使われるとはなぁ・・・・・・ロマンチックすぎてときめきが止まりません。

 

やはり最終巻だからでしょうか。
いつも可愛いアガルは今回も可愛かったけれど、それ以上に少女小説のヒーローとして半端なく格好良かったように思えました。
レジナの望みを聞き出すシーンもときめいたけれど、ラストの決死行は最高すぎて息ができないほど・・・!

「ぼくは王女一人守れぬ無力な者ではない。あなたは、信じて、ぼくが作る道を行け!」

このセリフ、ちょっと、もう、格好良すぎません・・・?
いつもは慇懃な言葉づかいのアガルだからこそ、余裕なく乱暴な命令口調にキュンとしてしまうw
騎士コス大好きだけど乙女なアガルが土壇場でみせる騎士道精神とか!
糸森せんせ、流石わかってらっしゃる!!

 

そしてレジナも守られるだけの無力な少女ではない。

 

最古の人として彼女が見つけ出した答えの優しさに、胸がいっぱいになりました。
人からも悪魔からも裏切られ傷つけられてきて(途中までレジナの足の裏を真剣に心配してた・・・)、その憎しみは簡単に消えることはない。

そんな憎しみを抱えながらも、溢れんばかりの愛を示してくれたレジナ。

彼女の誇り高い姿に惹かれずにはいられません。
大げさな肩書きと過酷な運命を背負いつつ、一人の人間の少女として真っ直ぐ生きているところが良いんですよね。
簡単には許さない、という彼女の姿勢も素敵。
それこそが彼女なりの「許し」の形のように私には思えました。
エピローグの月との会話を見ても、レジナが許さないまま遠ざけないことで関係を再構築できているように見えましたし。
壊れた関係は簡単には戻らないけれど、ゆっくりと時間をかけて再び歩み寄ることはできる。
あれだけ過酷な運命を乗り越えても歪まないレジナの優しさに泣けてきます・・・・・・

 

そしてそして、最後・・・!

 

卿〜〜〜〜〜〜!!!!!

 

わーーー、もう全然でてこないからどうしたのか心配しちゃったじゃないですかーーー!!!
出てきてたー!
かなり早い段階から出てきてたー!!

勘の良い人はアガルの態度ですぐに気づいたんだろうなぁ。
勘の悪い私は最後の最後まで気づかずに、種明かしで大興奮でしたww

卿〜〜卿〜〜大好きだ〜〜〜〜(´;ω;`)

とばっちりでレジナからdisられたラプラウ神も大好きです!

 

大団円のラストを飾る結婚式の日程には大爆笑ww
ちゃんと付き合ってあげる周囲のノリの良さが最高です。
アガルの俺様男子モードもなかなか良いと思うけれど、それよりもアガルが時折みせるNTR性癖の方が私は気になる・・・・・・とても気になる・・・・・・。

 

はーっ、本当に面白かった!
珠玉のラブファンタジーでした。
無事に完走してくれたことだけでもめでたいのに、さらにサイドストーリーもあるとのこと。
番外編として1冊出るのかな?
「恋と悪魔と黙示録」はもう少し続くんですね。頑張って生きなければ!!

 

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