双子喫茶と悪魔の料理書/望月唯一


双子喫茶と悪魔の料理書 (講談社ラノベ文庫)
双子喫茶と悪魔の料理書 (講談社ラノベ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年7月刊。
双子の姉の方に想いを寄せる主人公が、不思議な力によってなぜか双子の妹の方と縁結びされてしまった!というところから始まる青春ストーリー。
喫茶店を舞台にしていることでちょいちょい飯テロが強烈だったのが予想外でしたw
幼なじみとの恋愛ものとしても素敵。
ただ「なんで好きなのはこっちなの?」という疑問だけがちょっと気になったり。

☆あらすじ☆
「だって、篝はずっと誰かのために料理をしてきたでしょう?」二年前。幼馴染みの少女・葉月から、なにげなくかけられた言葉。きっとあの時、ただの幼馴染みは、初恋の少女に変わった――。そして現在。俺はいまだ葉月に告白できないまま、葉月とその双子の妹・水希とともに、彼女たちの実家の喫茶店でバイトをしていた。そんなある日、水希が持ち出した古本から幼女が出てきて……!? 喫茶店が舞台の感動ストーリー!

以下、ネタバレありの感想です。

 

双子の幼なじみの実家の喫茶店でアルバイトをする主人公・不破篝は、思いを寄せる倉瀬葉月に告白できないヘタレぶりを、その妹・倉瀬水希にからかわれる日々。
そんな時、水希が持ち出した「悪魔の料理書」から出てきた妖精キキによってなぜか篝と水希の縁が結ばれ周囲から恋人として強制的に認識されることになり――というストーリー。

 

タイムリミットまでに本当の恋を実らせなければ篝と水希の縁が本物になってしまう、ということで篝は水希の協力を得ながら葉月に告白しようと頑張ることに。
しかし毎度のごとく空回り。
むしろその都度、深まっていくのは水希との関係なのです。

 

篝と水希の関係だけを見ていると「むしろなぜ付き合っていない?」と思わずにいられないくらい通じ合っていて、距離感も近くて、幼なじみとしての微笑ましいエピソードも豊富。
キキが「え、間違えたのってこちらのミスなの?」と首をひねるのも分かるくらい良い雰囲気なんですよね、このふたり。

 

過去をみても現在をみても篝が好きになってもおかしくないのは水希なのに、篝が好きなのは葉月。

 

これがなかなか切なくて、終盤で自分の本当の気持ちに気づいた水希の述懐に胸が痛くなりました。

同じ日に、同じ顔で生まれて、同じ環境で育った。
篝と過ごした時間は、自分のほうが多かったと思う。
篝の気持ちに寄り添っていたのも・・・・・・自分だったと思う。
なのに、どうして篝は水希ではなく、葉月を選んだのだろう。

 

ほんとそれ!!!って全力で頷くしかない。

 

なんでしょうね〜〜。
私が葉月よりも水希に肩入れしすぎなのかもしれないけれど、「ここまでのエピソードが揃っていながら、なぜ好きなのは葉月なの????」という疑問がどうしても引っかかってしまって。

実は篝の勘違いで本当に好きなのは水希っていうオチがくるかと思っていたのに、それでもなかったですし(いや、そのオチもどうかと思うけれど)

 

たぶん私があまり篝の葉月に対する恋にしっくりきていないのが原因なのかな。なんで篝がそんなに葉月を好きなのか、うまく共感できない。
理由は書いてあるんだけどピンと来ない・・・・・・作中の篝の言動をみても本命は水希としか思えない・・・・・・

 

誰を好きになるかままならないのが恋、っていうのは分かるんです。
でもね・・・!
エピソード的には絶対水希が本命のパターンじゃんこれ!!と駄々をこねたくなる私がいるんですよ。
もう少し葉月のターンが多ければよかったのかなぁ。

 

あと、個人的には恋を自覚して即世界から消える、という水希の発想が極端に振り切れすぎてて「え!?」となったので、この展開を描くならもう少し前から水希の片思いの苦しみを描写してほしかったかな、と感じました。

 

色々気になる点があるものの、篝と水希の関係の結末はとても爽やかで良かったです。
お前そんなノリで告白するとか感動的なのか妥協なのかよく分かんないな・・・!とか少し思ってしまったので、水希がちゃんとケジメをつけてくれて安心しましたw

 

うーん、やっぱり水希のヒロイン力の方が圧倒的に素晴らしいのになぁ。
なぜ葉月・・・?(しつこい)

 

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