気づけばGWが終わりかけている・・・!
ちょっと遅くなったけれど、4月読んで面白かったラノベを紹介していきたいと思います。
いつもより分量を読めていないのだけど、面白い作品は色々と発見できたので良かったです。
それでは以下をどうぞー!
白翼のポラリス
【阿部藍樹著/講談社ラノベ文庫】
陸地のほとんどが海に沈んだ世界で、人々を繋ぐ飛行機乗りの少年とワケあり少女のボーイ・ミーツ・ガール。
二人の出会いがやがて彼らの「小さな世界」を救う冒険へとつながっていくという物語で、すれ違いや苦難の中で生まれていく主人公とヒロインの甘酸っぱい距離感がとても良い作品でした。
主人公自身の成長譚としても面白かったし、戦闘機の戦いもなかなか激しくて楽しい。
男女ペアの戦闘機乗りで後座の女の子が銃把を握るのって、なんだかロマンを感じます。
物語は綺麗に終わっているけれど、もしシリーズ化するならぜひ読みたいです。
読者(ぼく)と主人公(かのじょ)と二人のこれから
【岬鷺宮著/電撃文庫】
深く共感できる大切な小説の中から抜け出てきたような少女に出会った主人公。
「好きな小説の主人公」としての彼女を理解してあげられる彼は、彼女の頼みで人付き合いをサポートする役割を担うことになります。
憧れのヒロインの傍にいることの興奮、二人で過ごす時間が生み出す甘酸っぱさ、しかし徐々に大きくなっていく違和感――。
1冊の小説でつながるコミュニケーション下手な二人の、一進一退な恋と成長を描いた素敵な青春小説でした。
傍観者の恋
【ナツ著/フェアリーキス】
好きな人が好きな人と一緒にいられるように、自分の想いを殺して契約結婚することを決めた主人公の切ない片思いを描いたラブロマンス。
報われない恋心を必死に隠し通そうとする主人公の葛藤が苦しく、友情と恋心の間で揺れ動く想いに胸がぎゅっと締め付けられる物語でした。
重い罪悪感に苛まれながらも、傍にいられることの幸せを噛みしめる。
その複雑な恋の様子が、丁寧な心理描写によって情緒豊かに綴られていくのです。
互いについた嘘のせいですれ違いの時間が長くてやきもさせられたけれど、結末はとても気持ちの良いものでした。
長崎・オランダ坂の洋館カフェ
【江本マシメサ著/宝島社文庫】
長崎を舞台にした地元グルメ満載の恋愛小説。
雨夜だけ営業する不思議な洋館カフェと謎めいたオーナーに出会った女子大生が、長崎の様々な魅力に触れていく物語です。
長崎愛にあふれた作品で、読めば長崎旅行に行きたくなること間違いなし。
長崎の美味しいものがたくさん紹介されているし、観光地としての長崎の魅力を色んな角度から紹介してくれるのも楽しい。
そしてなにより頑張り屋の主人公と挙動不審系ツンデレオーナーの距離感が最高でした。
ぼんくら陰陽師の鬼嫁二
【秋田みやび著/富士見L文庫】
退魔ができないぼんくら陰陽師と、彼を叱咤激励する鬼嫁。
そんな契約夫婦が二人三脚でお化け退治をする現代陰陽ファンタジー第2弾です。
相変わらずのポンコツっぷりを見せる皇臥だけど、前巻よりも成長が見えてきた感じ。
彼を奮起させようとする芹の叱咤は愛と理解が深まっていてニヨニヨします。
廃村の呪いと対決するストーリーは伝奇ホラー的で結構怖いものの、最後のオチが最高すぎるからぜひ確かめていただきたい。
今かなりお気に入りのシリーズです。売上も好調のようなので今後への期待が高まります。
以上です。
それでは、今月も当ブログをどうぞよろしくお願いします!