おこぼれ姫と円卓の騎士 反撃の号令 (ビーズログ文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
評価:★★★★☆
2017年2月刊。
いよいよラストスパート突入。
サブタイ通りに反撃開始!の16巻なのだけど、それよりも、えっ、表紙が・・・!
メインストーリーも面白かったけれど、表紙を見たときの「まさか!?」という期待にも応えてくれる内容でした。最高か。
☆あらすじ☆
白魔の山脈を越え、無事イルストラ国に辿り着いたレティーツィア。長兄フリートヘルムに対抗するには、まずこの国の協力を得なければならない。“未来の女王”としての威厳を保ちつつ、交渉の席につく。一方、レティの騎士達もそれぞれに作戦を決行!しかし、軍師ゼノンの方が一枚上手で……!?
レティとデュークの恋の行方も気になるクライマックス目前第16弾!
以下、ネタバレありの感想です。
クーデター発生という緊急事態から、なんとか国外脱出に成功したレティ。
とりあえず態勢を整えて味方を揃えて・・・・・・という段階に移行するのだけど、ここでレティのこれまでの道のりが存分に発揮されていくことになるのです。
これがもう、なんていうか、すごく良い・・・!
思えば色んな場所に行って、色んな人々と出会って、色んな出来事を経験してきたんだよなぁって。その集大成ともなれば感慨深くなるのも当然ですよね。
ずいぶん遠いところまで来ちゃったねって、実際は戻らなきゃいけない状況なのに思ってしまいました。
レティが着々と反撃の準備を整えていく一方、王都に残った仲間たちもそれぞれの役割を果たしていくことに。
お前ら全員エスパーかよってくらいのツーカーぶりに、彼らの優秀さと信頼関係の強さをみました。ギリギリの状況下でのリレーは読み応えがあったし、その緊張感が楽しかった!
そして終盤のレティの海賊行為をデュークが遠隔アシストしたシーンは、思考回路を説明されれば納得できるけれど、その思考回路を持ってることが凄すぎて言葉もない。
そういえばこのクーデターで最初に突破口を作り出したのが妹王女だということは意外でした。
どちらかというと影が薄かったのに、やはりレティの妹であり彼女も王族だということか。女の子の成長の早さに戸惑うフリートヘルムを見るとちょっと溜飲が下がったりw
反撃の号令を挙げる準備は整い、バラバラだった仲間たちも少しずつレティの元に戻ってきて・・・・・・となると気になるのは表紙。
これはラブの予感かとレティとデュークの再会シーンにワクワクしていたのだけど、いざ再会するとなんとも冷静な雰囲気。
知ってた・・・・・・きみたち理性強すぎるカップルだから、感動の勢いあまってダッシュからのハグとかないって知ってた・・・・・・
と、思わせといて!
わーーーーーー!!!!(ゴロゴロゴロ
なんですかあれ。まさかのリテイク。理性的なカップルが理性的にいちゃつこうとするとこうなるんですね。これもまたムズキュンか。レティ可愛すぎですか。身長差最高か。かなり萌えて超ニヤニヤした・・・!
ちょっとちょっと・・・・・・クーデターの決着も気になるけれどそれ以上にレティとデュークの恋が気になるんですが・・・・・・!
レティ勝利になったらフリートヘルムどうなっちゃうの?とか、ゼノンとの決着はどうつけるの?とか色々と気になるところが山積みで次回に続く。
そしてその次巻が最終巻になるそうです。寂しい。でも楽しみに待っています!