七日目は夏への扉/にかいどう青

七日目は夏への扉 (講談社タイガ)
七日目は夏への扉 (講談社タイガ)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年8月刊。
曜日を前後しながら少しずつ元恋人の死の真相に迫っていくタイムリープミステリ。
時間跳躍という設定の使い方は割とオーソドックスだったのですが、全体的に丁寧な構成でSFミステリとして面白かったです。
サッパリした気質の元ヤン主人公も好み。特にラストの畳み掛けるような勢いは秀逸でした。

☆あらすじ☆
学生時代の恋人・森野の訃報。初めて聞くはずのそれをわたしは知っていた。残された証拠から推測すると、森野は自殺したのかもしれない。それも殺人を隠蔽するために。死の真相をさぐるうち、わたしの一週間が崩れだす。火曜日の次の日は月曜日。次は水曜日で……。意味がわからない。けどこれだけは言える。あいつが死ぬのは七日目だ。なら、やるべきことは決まってる――。

以下、ネタバレありの感想です。

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クシエルの啓示 全3巻(クシエルの遺産シリーズ3)/ジャクリーン・ケアリー

クシエルの啓示〈1〉流浪の王子 (ハヤカワ文庫FT)
クシエルの啓示〈1〉流浪の王子 (ハヤカワ文庫FT)

前巻の感想はこちらから


総評:★★★★★
「クシエルの矢」から始まった神娼フェードルの物語、三部作の最終章。
宮廷陰謀劇が繰り広げられた前二作から一転し、この第三部では神話を紐解いていく壮大で神秘的な世界観に魅了されました。
ファンタジーって素晴らしい!と改めて強く実感。恍惚とするくらい満足しました。
様々な形の愛の物語としても堪能。フェードルとジョスランが大好きすぎて胸が苦しいのですが・・・!
このシリーズ、今まで読んだファンタジーの中でも1、2を争う面白さでした。これから何度でも読み返していきたい作品です。

☆「クシエルの啓示1 流浪の王子」あらすじ☆
フェードルが二度にわたり国家転覆の陰謀を防いでから、はや十年。女伯爵として栄える彼女だが、旧友ヒアシンスを救えずにいることだけが心残りだった。そして、かつて神託が告げた平和な十年間が過ぎた日、フェードルのもとに幽閉中のメリザンドから便りが届く。それは最愛の友とひとりの高貴な少年を救いだすための、想像をはるかに超えた長い旅のはじまりであった…絢爛たる歴史絵巻の掉尾を飾る第三部、いよいよ開幕。

以下、各巻のネタバレあり感想です。

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