偉大なる大元帥の転身3 行きて、帰りし英雄譚 (ファミ通文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
評価:★★★☆☆
2016年7月刊。
完結巻。
3巻完結ですが、伏線も回収してるし綺麗にまとめて終わっていると思います。
終盤の忙しなさが気になったけど、まぁ終わりよければ全て良し?
☆あらすじ☆
大波乱の創立祭が終わり、ついに待ちに待った長期休暇。この機会に、自分を召喚した人物に接触しようと意気込むケータに告げられたのは、成績不良者の退校宣告! そんなケータを救うべく、つきっきりの特訓を申し出るライラ。一方イリスは、『白の腕』にスカウトされ、学院を離れる決意を固めていた。それぞれの進路に揺れる中、首都・水晶府に集まるケータたち。皇帝、光の勇者、白の腕、四天王――彼らが一堂に会したその時、想像もしない驚愕の真実、そして彼女の秘められた想いが明らかになる――! 出直し異世界転戦記、最終巻!!
以下、ネタバレありの感想です。
ケータを召喚した人物の正体とその狙い、姿を見せない魔王の秘密、そしてケータを巡るライラとイリスのラブコメなどなど、残された伏線を回収し物語的にも一応の決着を見せた最終巻でした。
ケータ召喚の狙いについては結構込み入った話だったんだなぁ、と。
まさかそこがフードゥーの方針転換とか姿を見せない理由に関わっているとは思いませんでした。
それは良いとして、「俺こそが(略)魔王ヴェーレスだ!」のシーンはちょっと唐突でギョッとしたり。言ってることは分かるような分からないような。
なんだろう、あそこの熱気についていけずに取り残されてしまった感じが・・・・・・。
魔王、まだ消えてないよね?って思っちゃった私が無粋なのか・・・・・・。
そのフードゥーですが、ケータとのラストシーンはなかなか素敵でした。
もう彼女がメインヒロインでも良かった感。むしろ勝ち逃げ。
恋のライバルだと認識し合ったイリスとライラの戦いはこれからなので、余計にそう思ったのかもしれません。
3巻でここのラブコメ的な決着をつけるのはさすがに無理だったかぁ。
急ぎ足になりつつも、一応は綺麗に物語が終わっているので大きな不満はありません。もっと続いていたらなぁとは思うけれど。
竹岡さんの次回作にも期待しています。