転生少女の履歴書2/唐澤和希

転生少女の履歴書 2 (ヒーロー文庫)
転生少女の履歴書 2 (ヒーロー文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2016年6月刊。
元ハイスペック女子高生の異世界転生物語第2弾。
今回から学園モノになったこともあり、前巻のような波瀾万丈感は薄れてしまいましたが、それでもエンジン全開なリョウの活躍が楽しめる1冊でした。
最後めっちゃ気になる終わり方だったので続き早く!

☆あらすじ☆
伯爵家の養女に迎えられたリョウは、貴族の学校へ入学する。学校では、昔小間使いとして仕えていたレインフォレスト伯爵家の兄弟カイン・アランと再会。二人との再会を喜ぶも、子分でもあるアランがリョウを心配しすぎるが故に様子がおかしいことに頭を悩ませ、リョウは一計を案じる。一方、学校に入学したからには、友達を作りたいと意気込むリョウ。しかし、特殊な境遇で入学していることで周りの生徒からは警戒され、リョウと関わろうとする女生徒はごく少数だった―。

以下、ネタバレありの感想です。

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『君を愛したひとりの僕へ』『僕が愛したすべての君へ』/乙野四方字

僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-1)
僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-1)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★★
2016年6月刊。
並行世界の存在が認められていく世界を舞台に、2つの世界でそれぞれ生きる少年の恋を描く2冊1組の物語。
同時刊行でどちらから読んでも問題ないのですが、おすすめは『君を愛したひとりの僕へ』の切なさを存分に味わったあとに『僕が愛したすべての君へ』を読むこと。「君を」で感じる様々な想いが、「僕が」のラストにおける感動をより引き立てるのです。これが本当に泣ける。
「任意に並行世界を行き来できるようになる」というSF設定から、儚い恋と誠実な愛の物語を見事に描き出した傑作だと思います。とても素晴らしかった!

☆あらすじ(「僕が愛したすべての君へ」)☆
人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された世界――両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦(たかさき・こよみ)は、地元の進学校に入学した。勉強一色の雰囲気と元からの不器用さで友人をつくれない暦だが、突然クラスメイトの瀧川和音(たきがわ・かずね)に声をかけられる。彼女は85番目の世界から移動してきており、そこでの暦と和音は恋人同士だというのだが……

以下、ネタバレありの感想です。2冊まとめての感想なのでご注意を。

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