かくりよの宿飯 四 あやかしお宿から攫われました。 (富士見L文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
評価:★★★★☆
2016年6月刊。
飯テロ×あやかし×お宿ファンタジー第4弾。
前回の衝撃のラストからの折尾屋編スタートです。今回もお腹すいてしまう良い飯テロでした。
そして大旦那さまから発せられるラブコメの波動がますます強くなってた気が。デレデレですね!
☆あらすじ☆
折尾屋に攫われた葵。窮地を突破する秘策は――ゴーヤチャンプルー!?
天神屋のライバル宿・折尾屋に攫われてしまった葵。共に連れてこられた銀次のことが気になり、チビの力を借りて地下牢から脱走しようとするのだが、立ちふさがった折尾屋の旦那頭・乱丸に無理難題を出され……!?
以下、ネタバレありの感想です。
折尾屋に攫われた結果、なんやかんのあって初期の天神屋のようなポジションにおさまることになった葵。
変装潜入した大旦那様(ギャップ萌えですね分かります)に助けられたり、銀次さんを気にしたりしながら、葵は折尾屋が抱える問題に関わっていくことになり・・・・・・というのが4巻のストーリーでした。
というわけで舞台となるのは南国の折尾屋。
海産物が特産の街ということで、また世界観が広がったのにはワクワクしました。
最初のイメージは沖縄だったのだけど、沖縄九州をひっくるめたような感じなのかな?
それにしても、葵はホントどこに行っても生きていける子なんですね。
誰の胃袋でも自由自在に掴めるってすごいなー、と改めて感心してしまいました。
それくらい葵の手料理無双は今回もやばかった。
特にポテチの九州醤油味は夜中にコンビニ駆け込みたくなるから真剣にやめてくれって思いました。
余談ですがコイケヤの九州うまくちしょうゆ味は神の味なので機会があればぜひお試しあれ。
脱線しました。
今回も手料理を武器に、わがままお嬢様の心を奪ったり、天狗の親子の仲を取り持ったりと大活躍だった葵。
松葉と葉鳥のエピソードはすごく感動的だったはずなのに、ふたりが食べてるかしわ飯とがめ煮の方が気になって仕方なくなるのがこのシリーズの罪深いところですよね。本当に美味しそうだった。
そんな葵をサポートしまくる今回の大旦那様。
暇人かな?とか思いつつも、天神屋を離れたことでいつもより距離が近い二人の姿に夫婦っぽさを感じてニヨニヨしてしまいました。
大旦那さま、巻を重ねるごとにわんこ化してるけど今回はそれが著しいというか、甲斐甲斐しいというか。
料理の手伝いで幸せそうにしている大旦那さまにめっちゃ和みましたw
新妻プッシュといい、ひとり新婚さんごっこしてるみたいで可愛いww
前巻の引き的にはもう少し銀次さんに焦点が当たると思ってたんですけどねー。
でも大旦那さま推しの私としてはフットワークの軽さを褒め讃えるしかない!
今回は折尾屋編上巻ということで良いところで終わってしまいましたが、次巻は「様々な事を解決する重要な巻になる」とのこと。
葵の思い出のあやかしが銀次さんなのかどうかも明らかになるのでしょうか。
葵の母親の話もなんだか気になってきましたし、そこらへんも掘り下げられるかな?
5巻もとても楽しみです!