ゴールデンウィークまっただ中ですね。
積もりに積もった本の山をこの連休で一気に消化してしまおうと考えている方も多いのではないでしょうか。
私の場合、連休になると逆に本がうまく読めなくなるのですが。なんでだろう。普段は後回しにしてることに気を取られるからかな。
それはさておき4月に読んだ本の中からおすすめの作品を紹介していきたいと思います。
ゴールデンウィークのお供にどうぞ〜。
廃皇子と獣姫の軍旗
【田代裕彦著/ファミ通文庫】
政争に負けて国を追われた主人公が、亜人の国に流れ着いて祖国と対峙するファンタジー戦記。
学者気質の主人公は底知れない雰囲気と行動が読めない変人っぷりがとても好みでした。
同時に、どんな難題も器用に乗り越えてくれるだろうと思わせる期待を抱かせてくれるところも魅力的。
まだ序章的な雰囲気ですが十分に面白かったので、続刊にも期待しています。
0.2ルクスの魔法の下で
【嶋志摩著/GA文庫】
GA文庫大賞「奨励賞」受賞作。
異世界に行きたい少女と、彼女の手伝いをすることになった少年の物語。
話の運びや物語全体の雰囲気がとても素敵で、「魔法使いの孫娘」というヒロインから生まれる現代のフェアリーテイルっぽさがすごく好みな作品でした。
少し児童文学っぽい雰囲気がラノベでは新鮮でしたし、色々と面白いギミックが仕込まれていたりして、新人賞受賞作らしい挑戦を感じて楽しかったです。
眠れる森の夢喰い人 九条桜舟の催眠カルテ
【山本瑤著/集英社オレンジ文庫】
他人の夢を見てしまう主人公と、彼女をスカウトした催眠療法士が、悪夢に悩まされる人々の心を救っていく物語。
2本立てのストーリーはどちらも面白く、仕事にプライドを持ちつつ献身的なヒロインも凜としていて素敵。ところどころで登場する魅惑のオフトンに睡眠欲求を刺激されましたw
色々と伏線があるので、ぜひシリーズ化してほしい作品です。
「眠れる森の夢喰い人 九条桜舟の催眠カルテ」感想記事はこちらから
我がヒーローのための絶対悪〈アルケマルス〉3
【大泉貴著/小学館ガガガ文庫】
最愛の幼なじみとの闘争を繰り広げるピカレスクロマン最終巻。
主人公の壮絶な生き様を心の深いところまで叩きつけられた気分です。終盤は無我夢中で読みました。本当に素晴らしかった。
マグダラで眠れ
【支倉凍砂著/電撃文庫】
眠らない錬金術師とワケあり修道女の出会いから始まる中世ファンタジー。
1巻から最新8巻までとても楽しく読みました。むしろなぜもっと早く読まなかったのか。
バカップル好きなのでひたすら萌え殺されそうになっていましたw
中世的な世界観で世界の真理を暴いていく錬金術師たちの好奇心にもワクワクできる作品です。読むと化学の実験をしたくなるに違いない。
以上です。
それでは良い連休を!