『灰と幻想のグリムガル Level.8 そして僕らは明日を待つ』(十文字青著/オーバーラップ文庫)★★★★☆
灰と幻想のグリムガル level.8 そして僕らは明日を待つ (オーバーラップ文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
2016年3月刊。
アニメの素晴らしさにムフムフしながら、楽しみに待ちに待った原作最新巻。
だったのですが。
なにこれ! ちょっと、ちょっと・・・・・・これは予想外すぎるのですが。ほんとに待ってどうなるのこれ(´;ω;`)
続きを大至急お願いします!!
☆あらすじ☆
幾多の危機を越えグリムガルへの帰還を果たしたハルヒロたち。しかし、戻ってきたとはいえ、出口の先は人間族の勢力圏から遠く離れた土地だった。偵察に出たハルヒロとユメは、幸運にもクラン「暁連隊(DAYBREAKERS)」に所属する〝颱風(タイフーン)〟ロックスたちと出会う。だが彼らはある目的のため、オークや不死族の集団と戦っており、ハルヒロたちも、更には残っていたランタとメリイ、クザクとシホルの4人も別々に行動し、戦闘に巻き込まれてしまう。
ようやく戻ってきた世界でも、待っていたのは仲間と更なる出会いと戦いだった。灰が舞い、幻想を越えた先に何が待つのか、いまはまだ誰も知らない。
以下、ネタバレありの感想です。
ようやくグリムガルに帰還したものの、紆余曲折を経て3組に分断されてしまったハルヒロたち。
ハルヒロ&ユメのほのぼのムードに和んだり、ランタ&メリイの組み合わせにハラハラしたり、シホル&クザクの意外性にちょっとワクワクしたり。
最初こそ分断によってフォーカスされていくメンバー各人の内心を新鮮な気持ちで読んでいました。
トップバッターでハルヒロがいつも通りぐるぐる悩んでいるおかげで(幻マナト!幻モグゾー!)、その後にパーティメンバーがハルヒロをどう見ているのかが語られた場面でニヤニヤ。
ハルヒロが頑張っているのが伝わるぶんだけ、そんな彼がメンバーに認められているのが自分のことのように嬉しくて仕方ないんですよねぇ。
まぁ、そんな軽い気持ちで楽しめていたのは本当に最初だけでしたが。
タイフーンロックスと多種族混成集団フォルガンの衝突に否応なしに巻き込まれていくハルヒロたち。
全員一緒にどちらかに組みしているならまだ良かったのに。
もうほんと、これどうなるんです??(´;ω;`)
ランタが・・・・・・ランタが・・・・・・
ランタの言動はイラッとくるし振る舞いは無様なところもあるけれど(今回何度土下座したんだ)、彼は彼なりに考えを持っているわけで。
今回の選択だって、そのままだと色々危なかったメリイを守るためだったんでしょ?
いや、自分の命を守るのに必死ではあったのだろうけれど、なんだかんだ悪態つきながらも自分なりに仲間達を気に懸けてきたランタが、目の前であんなに怯えきったメリイを放っておけるわけないじゃないですかー。
なのにこんな事になるなんて。
ハルヒロが愕然としながら思った最後の一文が辛い。
分断されて、ハルヒロもランタも「あいつがいれば」と考えていることを知ってるだけに本当に切ない。
しかもその直前ランタはジャンボ相手に仲間に二度と会えなくなったら寂しいって言ってるわけで・・・・・・ああああああ(´;ω;`)
あのシーン、ランタが仲間に想いを馳せつつも、ジャンボたちに微妙に馴染み始めているのが怖いのですが。まさか、このまま?
いやいやいや、そんなわけないですよね。そんなの絶対に嫌ですよ? でも最後の戦いがなぁ・・・・・・。これって戻ってこれるのだろうか。
続きが気になりすぎて落ち着かない!早く9巻をくださいお願いします!
余談。
なぜか私はランタの好きな人はシホルだと思っていたのですが、そっちだったか。てことは、アニメのあのへんの描写はそのまま受け取っていいわけなんですね。ほうほう。
アニメもこっちも見るのが辛いけど、面白いですね(笑)
ズルい作品です(褒めてます)
僕はメリィさんだけ好きだったんですけどアニメとか見てたらランタみたいな友達ほしいと思ってたのに……
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(汗)(泣)
茶一こりんさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね。辛いのに途中で止められない面白さが困りものですヾ(´∀`ヾ)
ランタは、個人的には、友だちというよりちょっと離れたところからニヤニヤ見ていたいタイプですw
仲間たちから雑に扱われるランタを見てるのが好きだったのに……なんということに……(/ _ ; )
ランタ……これはちょっとショックでかいっすよね (;´Д`)
読んでいる間ずっと胸中で「おまえマジか!え、演技!?どっちよ!?え、えあ」なんてことを考えながら読んでおりました。
そしてあのラスト、バリバリの前衛職である暗黒騎士と渡り合ったハルヒロの成長っぷりに感じ入るものがありつつも相手がアレ……
何はともあれ次巻がきになりますなぁ
箱回さん、コメントありがとうございます。
本当にショックですよね(/ _ ; )
何かの間違いだったと水に流してほしいです……
ハルヒロもランタも成長したし強くなったなぁと思っていたのに! 泣きたい!
次巻が待ち遠しいですよね。
あまり酷いことにならないといいのですが(しかしこれは十文字青作品…
自分はランタが嫌いじゃないけど(仲間想いの)ただのクズと思ってたので今回の離脱は意外としっくりきました。
行き当たりばったりで自己中が招いた結果で自業自得かなと。
それより十文字先生のメリイに対する仕打ちが酷くて読むのが辛いくらいです笑
ランタに何もされてなきゃいいけど…
色んな人の感想を読むのが好きで、その度にいろんな発見が出来るので何度も楽しめます。色んなとこに散りばめられた意味を再確認できて本当に面白い小説だと思います。
showさん、コメントありがとうございます。
なかなか手厳しいですね!でも確かに自業自得なところは否定できないw
メリイに対してランタが酷いことをしてるとはさすがに思いたくないですねー…
色んな読み方ができるし、読む度に印象が変わっていく作品ですよね。私も本当に良い作品だと思っています。
メリイに何もしてないと思いますよ?ランタは
8巻でメリイがハルに助けを求めてるシーンが好きです。
そのあとのハルヒロの私情だよ!のかなりきました!
やっぱりメリイはハルヒロのこと仲間以上に思ってると思います。
通りすがりの名無しです さん、コメントありがとうございます。
私もランタはメリイに何もしてないと思います(思いたい)
あのシーン、冷静であろうとしているのに好きな女の子を早く助けたくて焦るハルヒロの心情にすごくグッときますよね・・・!
ハルヒロとメリイの支え合うパートナーな感じがほんと素敵で最高です!