恋と悪魔と黙示録7 身代わり王子とラプンツェルの花の塔


『恋と悪魔と黙示録 身代わり王子とラプンツェルの花の塔』(糸森環著/一迅社文庫アイリス)★★★★★

恋と悪魔と黙示録 身代わり王子とラプンツェルの花の塔 (一迅社文庫アイリス)
恋と悪魔と黙示録 身代わり王子とラプンツェルの花の塔 (一迅社文庫アイリス)

前巻の感想はこちらから


2016年3月刊。
前巻から鞭展開が留まるところを知りません。
胸が痛い・・・・・・!
そんな過酷な状況の中でもアガルがあまりにもアガルのままで、本当にそれだけで救われるものがあります。やっぱりアガルは最高に乙女!

☆あらすじ☆
「ぼくの運命は、あなたなんですから」神魔アガルと契約し“名もなき悪魔”の生態を解明する朔使となったレジナ。魔王マグラシスから彼女を救うために払われた代償は、ヴィネト卿の“命”だった。朔使総帥に保護されたレジナだったが、そこで待っていたのは、意外な人物との再会で―!?人と悪魔、その狭間で揺れるレジナは、恋人となったアガルへの想いを秘めたままある決心をして…

以下、ネタバレありの感想です。

 

開幕早々、ヴィネト喪失の悲嘆にくれるバレクの姿が本当に痛々しくて・・・・・・。

 

その姿に前巻ラストを思い出して再び泣きそうになったところで、サブタイの「身代わり王子」登場。
やめて! そんなことされると私のライフがゼロになる!!
あああ・・・・・・この身代わりは切なすぎる・・・・・・。

 

バレクの嘆きに触発されて朔使側がギスギスする一方で、魔王側の魔の手は着々と忍び寄っていて。
カイナール地区の悲惨さにゾッとしました。エグいグロい。
本当に内輪揉めしている場合じゃないけれど、バレクだけでなく「王女」となったレジナの立場もまた微妙なものなんですよね。

 

いやー、しかしオトリの話が出てきたときはレジナのリアル鞭展開がくるの!? と戦々恐々してしまいました。よかったー。

 

同じ朔使仲間に自由を奪われ騙され裏切られ、人間不信になってもおかしくない状況にあるのに、それでも「朔使」としての使命を果たそうとするレジナは本当に気高い。
自分でも皮肉だと言っていましたが、そもそもの動機である悪魔への復讐と兄の存在がある意味裏返しになった状況なのになぁ。
この驚異のメンタルは「王女」だからなのかもしれませんが、他者への悲劇を阻止したいというレジナの優しさが印象的でした。

 

それはさておき、今回も絶望から始まり、希望が見えたら叩き潰してまた絶望、という地獄のようなストーリー。
途中本気でリストが死ぬのかとビクビクしていました。ヴィネトへ抱いていた感情を語ったあとに重大なミスをするとか、もうフラグとしか思えなかったので。
だから何とか最悪のピンチを切り抜けて良かったぁ、と、思ったのに。

 

うわーーーー!!

 

口絵イラスト、そういうことか!!

 

うわーーーー!!

 

こんなのって辛すぎる(´;ω;`)

 

「ビスケットも好き」でうっかり和んでしまったけれど、なんということに・・・・・・。悲劇は終わってなかったんですね・・・・・・。

 

終盤はまたもお兄様が登場。
レジナは悲壮な決意を固めるし、これから一体どうなってしまうのか。ドキドキが止まりません。

 

そんな感じで緊迫感のある第7巻だったわけですが、特筆すべきはアガルのムードブレイカーっぷり
どんなに絶望的で鬱々としていても、空気を読まずに脳内でお花畑展開。さすがはアガル。本当にブレない。
「囚われの王女を救出する騎士」だの「恋する王女と従者」だの、本当に恋愛小説的シチュエーションが大好きですねw 可愛いなww
レジナの選択で切ない修羅場がくると身構えた私の緊張感を返してください。アガル最高か!

 

そんな感じで思いがけず和んだ雰囲気で幕を閉じ・・・・・・るわけもなく。
最後の最後で予想外の展開。

8巻がとても待ち遠しい!

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。