『仮面婚約のたしなみ 恋と使命の王妃就任!?』(麻木琴加著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆
仮面婚約のたしなみ 恋と使命の王妃就任!? (角川ビーンズ文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
2016年3月刊。
騎士と淑女のかけもちラブコメ完結巻。
3巻で完結ですが、綺麗にまとまって終わっていると思います。
☆あらすじ☆
男装して国王・ヴァイスの専属騎士と婚約者・ルティア姫の二重生活をおくるルティウスに、ヴァイスが熱烈プロポーズ! 忠誠心と恋心の間で悩むルティアだが、王宮ではヴァイスの失脚を狙う陰謀が渦巻いて……!?
以下、ネタバレありの感想です。
ヴァイスにプロポーズされたことから、ルティアが二重生活をおしまいにしようと決意する第3巻。
個人的には、男装女装の違いはあれど、一日の間に同じ人物にあって正体に気づかないとかありえるの?ってところが前巻から引っかかっていたので、3巻で手早く完結させたのは良かったと思います。
これ以上引っ張るとヴァイスの無能疑惑が出ちゃいますからね。好きな女の顔も分からんとかアレすぎますから。
そんな感じで年貢の納め時となったルティア。
性別を偽っていたことに対するお咎めナシなあたりはちょっとご都合主義かなぁーと思いつつも、大団円で良かったです。巻数があればもっとそのあたりの根回しができたのかもしれませんけどね。ヴァイスさんのダブスタは気になったけれど。
ヴァイスの親友の死から始まる一連の事件についても、きちんと解決。
このあたりは手堅くまとめてきたと思います。シュヴァリエが絶対どこかで裏切ると思い込んでたのに普通に忠義の人だったのだけが予想外←
そうそう、ラッツ絡みの伏線もちゃんと回収していました。
ラッツさん、ひとりで悩んでひとりで解決しちゃっているのに笑ってしまうww
これからも彼はルティアの良きライバルでいてくれるに違いない。たまに悶々としつつ。
男装ものの王道を楽しめる良い作品でした。
麻木さんの次回作も期待しています。