オリヴィアと薔薇狩りの剣


『オリヴィアと薔薇狩りの剣』(天川栄人著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

オリヴィアと薔薇狩りの剣 (角川ビーンズ文庫)
オリヴィアと薔薇狩りの剣 (角川ビーンズ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2016年3月刊。
人食い薔薇と戦う騎士団に入った少女の奮闘を描く異世界召喚ファンタジー。
デビュー作「ノベルダムと本の虫」ではオリジナリティ溢れる世界観を見せてくれた新人さんですが、こちらは割とオーソドックスな騎士物語。
序章的な内容ではあるものの、騎士団メンバーの家族的雰囲気がすごく好ましかったです。
後先考えないイノシシ娘な主人公も、きちんと自分の失敗に向き合える素直さが気に入りました。
恋愛描写に関しては、まぁうん、頑張って欲しい(;`・ω・)
続刊に期待しています。

☆あらすじ☆
孤高の騎士×強がりな少女が世界を救う――異世界トリップファンタジー!
父を訪ねたロンドンから異世界・ログレスにトリップした女子高生の織葉。人食い薔薇から救ってくれた美貌の騎士・ギンレイはなぜか織葉に冷たくて…。少女と孤高の騎士が出逢い世界を救う、異世界ファンタジー開幕!

以下、ネタバレありの感想です。

 

両親の離婚により離れて暮らしていた父親に会いにロンドンを訪れた織葉
父と喧嘩した矢先に起こった火事に狂乱しているうち、気づけば織葉は異世界ログレスへとトリップ。
騎士ギンレイに窮地を救われ、魔術師マーリンに引き取られた織葉は、ログレスに蔓延る人食い薔薇と戦う薔薇騎士団に入団することに。

 

火事によって消息不明となった父を救い、元の世界に戻るため、人食い薔薇の親玉である「金の女王薔薇」を倒すことを決意する織葉。
こうして、「金の女王薔薇」を倒すとされる「次代の王」を目指す織葉の奮闘が始まるのです。

 

織葉はなかなか猪突猛進な子でハラハラしました(;・∀・)
周囲の説明不足もあるのですが、彼女自身後先考えずに突っ走りすぎなんですよね。いつか大きな問題を起こすんじゃないかとドキドキしたー。
ただ、彼女が焦る理由も分かるし、そのために自分に足りない部分を補おうと必死に努力する姿はとても素敵でした。
負けず嫌いな努力家ヒロインは良いものだ。

 

しかし、ヒロインの武器がデスサイズってすごいですね。騎士というより死神の武器じゃないですか。
謎めいた力を秘めていることといい、ログレスにおける織葉の正体はまだ判然としません。
果たして彼女は「次代の王」なのか、それとも・・・・・・?

 

そんな織葉の面倒をみる薔薇騎士たち。
赤薔薇隊のアットホームさがすごく好みでした。
ウォルターはとても良い上司だと思うんですよ。怒りっぽいけど面倒見が良いところがツボ。

 

ヒーローのギンレイはなかなかにミステリアスでしたが、事情が分かってしまうとむしろ健気な人だったんだなぁ、と思ってしまいました。
彼の予言が何を意味するのかはまだ分かりませんが、悲劇だけは回避してほしいところ。

 

それにしても、タイトルや設定から身構えてはいたのですが予想以上に薔薇尽くしな物語でした。
『薔薇』のゲシュタルトが崩壊しそう。
あとがきに、「華」を足したくて花が咲き乱れる物語にしたとありましたが、違うそうじゃない(´・ω・`)
その発想は嫌いじゃないですけどね!w

 

あとがきにも書いてありましたが、恋愛感情を描くことが苦手というのは何となく伝わりました。
最後のギンレイの行動とか、ウォルターの態度とか、もうワンクッション何かが欲しかったので。展開が唐突すぎるとびっくりするだけで萌えないのです・・・・・・。
キャラは素敵だと思うので、恋愛描写についても是非とも頑張って頂きたいところ。

2巻に期待しています!(*゚▽゚)ノ

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