箱入り王女の災難3 恋と絆と女王のエチュード


『箱入り王女の災難 恋と絆と女王のエチュード』(三川みり著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

箱入り王女の災難 恋と絆と女王のエチュード (角川ビーンズ文庫)
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前巻の感想はこちらから


2016年3月刊。
完結巻です。
とても急ぎ足ですが、一応は綺麗に話をまとめた感じ。
色々勿体ないなぁと思う部分が多いシリーズになってしまいました。もっと続けられていれば・・・・・・。
三川さんの次回作に期待しています。

☆あらすじ☆
召し使いの体に乗り移ったまま、元に戻れない王女フレデリカ。そんな折、国王が襲撃され意識不明の重体に! さらに隣国の革命軍政府から会談の申し入れがあり、フレデリカが国王代理として出席することになり?

以下、ネタバレありの感想です。

 

最終巻である第3巻は、意識不明となった国王の代理でフレデリカが隣国の革命政府との会談に臨むことになり、その一方でカルステンス侯爵の正体にも迫っていき・・・・・・というストーリーでした。

 

フレデリカが元に戻るため忠誠を誓ってくれる天使を集める話だったはずが、そちらについては尻すぼみに終わった形。圧倒的な巻数不足ですね。無念。
それでもユリウスに忠誠を誓わせるところまでは漕ぎ着けたことは良かったのか(´・ω・`)
彼の父親の一件に絡めて、毅然とした王の振る舞いのもとに心酔させるとこまでしっかり描いてくれましたしね。

 

元に戻るために本当は6人の天使と1人の悪魔が必要で、そのうち一人がフレデリカ自身なのよ!っていうのは正直よく分かんなかったです・・・・・・フレデリカを入れたら数が合わない気が(;`・ω・)そもそも六公爵に続く天使の末裔であることは関係なかったということ?
ただ「王様が国を支配するのではなく、国を守る天使の一人になるのよ」というオチは綺麗だったと思います。

 

そんな感じでフレデリカの次期国王としての成長物語としては面白かったのですが、作品の軸のひとつである王制と啓蒙思想に関しては結局上辺だけを取り繕ったような薄さを感じたままとなってしまいました。
政治思想の対立が物語の根底にあるはずなのに、フレデリカをはじめ登場人物の思想が軒並みふんわりしていることもあって、世界観に奥行きが見えなかったのは残念。この要素は必要だったのか。それともシリーズが続いていればもっと掘り下げることができたのでしょうか。

 

フレデリカとイザークの恋については大団円で満足しました。
グレーテルもうまいポジションにおさまりましたしね。
イザークさん、あれだけ距離近いのに無自覚だったとか「嘘つき」呼ばわりも致し方ないww

 

今回は駆け足な完結となり残念でしたが、三川さんの次回作も期待しています!

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