ウロボロス・レコード2


『ウロボロス・レコード2』(山下湊著/ヒーロー文庫)★★★★☆

ウロボロス・レコード2 (ヒーロー文庫)
ウロボロス・レコード2 (ヒーロー文庫)

前巻の感想はこちらから


2016年1月刊。
不死を求める錬金術師の背徳的すぎるダークファンタジー第2弾。
キャラも増えて会話シーンがとても明るくコミカルになった気がします。その後ろにあるモノから目を背ければ。
非道で外道の主人公なのに、どうしてこんなに面白いんだろう。
次に何をしでかすのか楽しみで仕方なくなってきました。魔改造されたかな・・・?
ほんと、色んな意味でドキドキしすぎて一気読みしてしまう作品です。

☆あらすじ☆
錬金術に没頭し、凄惨な実験を繰り返していたトゥリウス。彼はある日、兄・ライナスによって、領主就任の名目で王都から追い出されてしまう。与えられた領地は痩せ、民は困窮し、統治に当たっていた代官たちは私腹を肥やしている、伯爵家領のお荷物のようなものだった。トゥリウスは、荒れ果てた領地の改革に手を尽くす。彼に付き従うのは、奴隷の少女・ユニ、剣士・ドゥーエ、そして不思議な運命に導かれ、彼の下に加わる新たな仲間たち。追放されたはずの片田舎の土地で、トゥリウスは着々と力を蓄えていく。ただ生き残りたいだけの弟と、その所業を許せない兄。二人の対立は伯爵家の中の問題を飛び越えて、更なる波乱を起こす。

以下、ネタバレありの感想です。

 

子爵となり、辺境の地を領主として治めることになったトゥリウス。
何か下手を打てば兄に追い落とされる危険はあるものの、それはさておきトゥリウスは自分の「作品」たちと共に領地改革をしたり実験をしたりと忙しく日々を過ごすのです。

 

2巻は舞台が変わったこともあり、キャラが随分増えました。
領地運営の人手不足を解消するために、トゥリウスが頑張った大量の人材登用。そして始まる新しい仲間との新生活。

 

うふふ。えがおのたえないあっとほーむなしょくばですね。

 

 

・・・・・・怖い!ブラック企業なんて目じゃないレベルの魔窟っぷりが怖すぎる!!(´;ω;`)

 

なんかもう最初のドライの話からして胸くそ悪さに死にそうだったんですが・・・・・・。
気高きダークエルフで、ドゥーエとの関係にもちょっとドキッとしたのに。ああ、何てことに・・・・・・。
まぁ、トゥリウスの配下になる以上は仕方ないのですけど。オチが平常運転すぎるよ。

 

ドライに比べるとシャール追加は面白かったです。
なんか生き生きしてるし。彼が会話に加わるだけで「あれ?もしかして楽しい仲間たちの陽気なコメディ読んでる?」って気がしました。
その後ろで人が死んでるんですけどね。

 

それにしても「作品」たちは結構な自由度が許されてるんですね(;`・ω・)
内政担当になったヴィクトルルベールなんて、トゥリウスへ言いたい放題ですし。
そういう風に調整されているとはいえ、何か不思議な感覚でした。ただ、ムッとする度に「弄るぞ?」とか考えるトゥリウスが怖すぎる。

 

自由度と言えば、前回から引き続きちょっと可哀想なドゥーエ。
かなりの自我が残されていることもあってか、この作品で一番の良識人なんですよね、彼。
大丈夫だろうか。そろそろ職場環境のせいでメンタルが死んでいかないか不安なんですが。ドライとの関係が切なくて泣きそう。

 

『作品』となった後も個性豊かな配下のおかげで楽しくなってきたトゥリウスの日常ですが、そこに忍び寄る王都からの魔の手が気になるところ。
兄は小物だから問題ないにしても、ラヴァレ侯爵がなんだか怖いんですよねぇ。
順風満帆ともいえる今のトゥリウス。そんな彼の無邪気な笑顔を侯爵は奪うことはできるのでしょうか。ワクワク。

 

トゥリウスとユニのラブラブっぷり()を堪能しつつ、今回は内政&陰謀の面が色濃くて読み応えがありました。
次回はどんな展開になっていくのか。
3巻が楽しみです(*゚▽゚)ノ

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