おこぼれ姫と円卓の騎士13 再起の大地


『おこぼれ姫と円卓の騎士 再起の大地』(石田リンネ著/ビーズログ文庫)★★★★☆

おこぼれ姫と円卓の騎士 再起の大地 (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


2016年1月刊。
ウルク帝国編の後編。
今回も安定の面白さでした。
しかし何だか色々と次回以降への布石が見られて、事件は終わったのに落ち着くどころかソワソワと・・・・・・w

☆あらすじ☆
病に侵された人々と、国を救え――。最強女王伝説第13弾!
砂漠の女神が告げた『沼地の魔物』とは――。意味が分からぬまま都に戻ろうとした未来の女王レティ―ツィアを、ウルク帝国第一皇子カリムの兵が阻止してきた! 何かが起きたと察したレティは彼を問い詰め――兄が死亡率の高い流行病に侵されたことを知る。怒りが湧くものの、国を憂うカリムの言葉で協力を決めたレティだが、そこへあの軍師ゼノンが近付いてきて……!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

ウルク帝国で巻き起こった謎の流行病。
フリートヘルムから始まり、レティの周囲の人間も次々と病にかかってしまう絶体絶命な状況を描くシリーズ第13弾。

 

今回は今まで以上にレティが単独で頑張っていた感じですね。お疲れ様と言ってあげたい。
騎士たちがダウンしていたとはいえ、ネガティブシンキングなカリム皇子と悪質トラブルメーカーなゼノンの相手をたった一人でこなすのはさぞ大変だったことでしょう。うんうん。本当によく頑張っていました。

 

流行病から始まる一連の事件は、様々な伏線を回収しつつ緊迫の展開が繰り返され、とても面白かったです。

カリム皇子の虫嫌いと煙臭さも伏線だったとは。
前回は女神絡みでファンタジー色が強かったものの(それも面白かったのですが)、今回は今まで通りの地に足ついた路線に戻った感じ。その上で女神信仰と絡めていく展開はとても読み応えがありました。
薬に辿り着くまでの緊張感には本当にハラハラさせられましたしね。

最後の「女神の慈悲」はファンタジー強めでしたけど、今までになく幻想的だったウルク帝国編の締めに相応しかったのではないでしょうか。

 

カリム皇子との交流という意味でも良いエピソードでした。
合理的なだけでなく、情をもって国を守ることができてこそ理想の君主なのではないでしょうか。
互いにそれに気づき、結果的に戦友のような絆を育んだレティとカリムの姿がとても印象に残りました。

 

そして、本来の目的だった調停も無事に遂行。
フリートヘルムのやり口に笑いましたが。王子様の発想じゃないww
前巻のフリートヘルムの才能発見がそのままオチに使われるとは完全に予想外でした。上手い!

 

・・・・・・そんな感じでちょっと良いところを見せてくれたのに。

 

ラストで何してくれてるんですかお兄様!!火種持ち込んでる!!!!

 

妹を信じてるからこそ、ちょっと遊んでやれって発想なのかもしれませんけど。享楽主義がすぎますよー・・・。
ゼノンとの縁がここで切れるとは思っていませんでしたが、こんな形で繋がっていくとはねぇ。どうなるのでしょうか。波乱の予感しかしません。

 

そんな波乱の火種を抱えて物語は続くわけですが、次巻はレティの誕生日回とのこと。
このシリーズでは珍しい日常回になるのでしょうか。
となるとやはり気になるのはレティとデュークの関係の進展ですよね!!
日常回なら心の余裕があるから、もうちょっと色々進みそうな気がする・・・・・・!
今回でついに明確に自覚しちゃったわけですし。
今のところ実りそうな気配がサッパリありませんが、そこは少女小説なんでハッピーエンドを信じています(真顔)

 

デュークといえば、今回のプロローグでメルディが言っていた「第一席の予備」とかいう不穏な話は何なんですかね・・・・・・。

 

何はともあれ次巻を楽しみに待ちたいと思います!

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