空と鏡界の守護者2


『空と鏡界の守護者〈エフィラー〉2』(小椋春歌著/ビーズログ文庫)★★★★☆

空と鏡界の守護者 2 (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


2016年1月刊。
年下わんこが暴走する学園ファンタジー第2弾。
今回だけで話が終わらなかったのですが、主要キャラのほとんどが色々と怪しげな動きを見せてきたりして、物語が盛り上がってきています。めっちゃ面白かった!!
今回はコメディ控えめでしたが、冒頭で吹きまくったから満足。リトはこんなにわんこだったのになぁ。
成長系ヒーロー、素晴らしいです。

☆あらすじ☆
先輩のために年下男子、大人の階段上ります!! 想いが大決壊中の第2弾!
天才少年リトとだけ【連祷】できた落ちこぼれのエリルは、恋に目覚めた彼から毎日熱烈なアプローチを受けていた。そのうえ“精霊祭”の〈旗手〉に選ばれるという信じられない事態に!! ところがそこへ、リトの兄が急きょ学園を来訪。エリルのために将来を決める弟が心配な彼は、「絶対にリトを好きにならないでくれ」と言ってきて……!?
※〈電子DX版〉として、電子限定の書き下ろしショートストーリー付き!

以下、ネタバレありの感想です。

 

精霊祭の「旗手」に選ばれたものの、それによって様々な嫌がらせを受けるようになったエリル。
一方のリトは兄リカルドの来訪によって、エリルの存在以外の「蒼穹の守護者になる理由」を考えるようになり・・・・・・といった感じで進むシリーズ第2弾。

 

エリルについては最初から心が強い人間だと分かっていたので、トラブルに巻き込まれても彼女なら大丈夫という安心感がありました。
リトに対する態度も、リカルドの牽制に対しても、エリルは芯がしっかりしていて危うさがないんですよね。
蒼穹の守護者になるという夢のためにチャンスは掴みたいけれど、かと言って他人を自分の夢に巻き込むことは絶対にしたくない。
そういうエリルの潔さはとても素敵です。

 

エリルは精神的にこれ以上成長しようがないので、そこらへんを担当するのが年下ヒーローであるリトになるわけですね。
冒頭の時報で「本当に小椋作品のヒーローは頭がおかしいなぁ(褒めてる)」と笑っていたのですが、たった1巻でここまで大きく成長するとは。

「エリルありきの将来がどうして駄目なのか」という台詞だけ聞くと「こいつはアホなんじゃないだろうか」って感じですが、その発想に至るまでの背景やら彼なりの考えがしっかり書かれているので、2度目には「本当に何でダメなんだろうね」とうっかり思ってしまいましたw

とはいえ、それだけじゃ物足りない。分からないからって思考停止したヒーローなんて面白くない。
だからこそ、最後の涙を流しながらの決意は、受け身だったリトが抱いた強い望みを感じられる良いシーンだと思えました。頑張って欲しいなぁ。

 

そういえば、少女小説のヒーローって、(性格や過去に問題があっても)スペック高めで最初からキャラが完成しているタイプが多いと思うんですよね。
だからリトみたいに、打たれ叩かれ泣きながら成長するタイプはとても新鮮。
精霊術なら強いけど、実戦経験に乏しく物理攻撃に弱いって言う塩梅がすごく良いのです!
今後の成長に期待ですね٩( ‘ω’ )و

 

そんなリトの成長を後押ししたハイヤーン先生。
1巻から当て馬臭がしていましたが、2巻でこんなに格好良い大人の男性であることをアピールしてくれるとは嬉しい誤算。
まぁリトに対する態度はとても大人げないのですが。先生、本当に大人げない。
ハイヤーンのエリルに対する執着は何なんでしょうねー?エリル自身も気づいていない彼女の秘密に関係しているのでしょうか?

 

今回はハイヤーンだけでなく、他のキャラ達も色々と意味深に動いていました。
特に気になるのはターニアとユーク。
何を隠しているのか?彼らにも想定外だった連禱シーンのあれは何だったのか?
楽しい脇役でしかなかった2人が一気に物語の中心に躍り出てきたかのよう。ドキドキしますね。面白くなってきた!

 

そして何と言っても衝撃を受けたのは、今回の嫌がらせ事件の真相。
途中まで「予想の犯人がそのまま襲撃とかひねりがない」とか思っててスミマセンでした。
まさかの黒幕にめっちゃビビッています。
彼らの狙いは一体・・・・・・。

 

ラストはまた一気に話が進んじゃって・・・・・・(;`・ω・)
このシリーズには是非とも長く続いてほしいのですが、展開が予想より早いのでちょっと不安。
3巻は出るようなのでそこは安心しているのですけど。

次巻も楽しみです。
続きが気になりすぎるので早めの刊行をお願いします!!

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