セブンサーガ 七つの大罪 赤き竜は憤怒に燃えて


『セブンサーガ 〜七つの大罪 赤き竜は憤怒に燃えて〜』(和泉弐式著/電撃文庫)★★★☆☆

セブンサーガ ~七つの大罪 赤き竜は憤怒に燃えて~ (電撃文庫)
セブンサーガ ~七つの大罪 赤き竜は憤怒に燃えて~ (電撃文庫)

2016年1月刊。
何もかもを奪った男への復讐と、たった一つ残された約束のために生きる青年が、謎の女の依頼から「七つの大罪」を巡る波乱の運命に巻き込まれていく物語。
この巻はまるまる序章だったものの、壮大で王道な英雄譚を予感させる幕開けでした。
スケールは大きく、まだまだ謎が多く残っているのですが、うまく描ききればかなり読み応えのあるシリーズになるはず。今後に期待したい新作です。

☆あらすじ☆
「裏切りによる破滅」「子連れの賞金稼ぎ」「繰り返される復讐」「強大で愚昧な王」「果てしなき国家間戦争」「美しき聖騎士」「伝説のドラゴン」「七つの大罪の謎」
神が死に、絶望が世界を支配する時代。愛する者のため、悪魔と契約した男がいた。世界を旅し、地獄をくぐりぬけ、波瀾万丈の人生を経験する彼は、やがて世界を救うことになる――。これぞ王道! 胸高鳴る、壮大なる冒険ファンタジー!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

物語の舞台となるのは、神が悪魔によって殺され、人々が世界を救う救世主を待ち望む世界。
父の部下だった騎士クルセウスの裏切りによって故郷と両親を失った少年ラファエルは、唯一助けることができた赤ん坊のイブを連れて逃げ延び、その7年後クルセウスへの復讐を果たします。
もはや生きる理由が「イブを守る」という母との約束だけになってしまったラファエルの前に現れたのは金髪の謎の女。
「憤怒の封印を解いてほしい」という彼女の依頼自体は断ったものの、これをきっかけとしてラファエルは七つの大罪を巡る予期せぬ運命に巻き込まれていくのです。

 

なかなかテンポ良く進む物語で、ラファエルが騎士になりすまして王城に潜入する中盤以降は一気読みでした。
特に大聖堂地下から大罪遺跡への冒険に進み、ドラゴンから逃げたり戦ったりする展開がすごく王道RPG的で好み。
隠しダンジョンに謎解きはつきものですよね!楽しいw

 

しかし、そこからの展開はかなり予想外でした。
気の良い仲間たちが登場したこともあって、騎士になるのかな?とか一瞬思ったのに、結末があまりにも残酷すぎて・・・・・・。
ラファエルの失われた夢は失われたままなんですね(´・ω・`)
あらすじにある「悪魔と契約」とか「憤怒」とかってその展開から持ってくるのか〜、と納得はしましたがキツイ話です。

 

復讐劇からスタートするので明るいファンタジーにはならないだろうと思っていましたが、結構ダークな色合いの強い物語になりそうです。
七つの大罪の秘密とか、謎の女の正体とか、アザゼルの狙いとか、色々と気になる伏線が置かれましたが、ここからどんな物語となっていくのか。
憤怒と契約したラファエルの運命が怖いものの(ラストシーンでの暗闇が不安を煽る)、もはやイブ以外に生きる理由がない彼に幸せな結末が待っているのかドキドキします。

 

さて、ラストでようやく旅をスタートさせたラファエル一行。
セルシアも旅の仲間ってことで良いんですよね?
そういえば、この作品のメインヒロインはセルシアなのかイブなのか。イブはあくまで妹的な感じですが(7歳だし)、セルシアじゃ存在の重さで勝てないんだよなぁ・・・・・・。

 

未だ当てのない旅ではあるものの、今後は各地にあるだろう他の七つの大罪の封印も解いていくことになるのでしょうか。
もうちょっと旅の目的や物語の方向性をハッキリさせて欲しかった気もしますが、まだまだ物語は始まったばかり。

2巻は出る予定のようなので、今後の展開に期待したいと思います( ´ ▽ ` )ノ

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