エルフ嫁と始める異世界領主生活 俺の住む島に異世界が来ちゃったんだが


『エルフ嫁と始める異世界領主生活 俺の住む島に異世界が来ちゃったんだが』(鷲宮だいじん著/電撃文庫)★★★☆☆

エルフ嫁と始める異世界領主生活 ―俺の住む島に異世界が来ちゃったんだが― (電撃文庫)
エルフ嫁と始める異世界領主生活 ―俺の住む島に異世界が来ちゃったんだが― (電撃文庫)

2016年1月刊。
小笠原諸島の端っこにある離島に異世界の半島がくっついてしまい、そこの領主の娘を嫁にもらうことになった高校生の物語。
日本の国土に異世界の領土が出現したときに、そこで起こる問題は誰がどういう権限と方法で解決しなきゃいけないの?という着眼点から進む物語はなかなか面白かったです。
色々と力技で荒い部分が目立つのは残念だったものの、箱入りエルフ嫁の可愛さと主人公の機転を楽しめる作品でした。

☆あらすじ☆
東京都の南の果てにある、俺の住む離島―の端っこに、異世界の一部が半島まるごとやってきた!?しかも領主の娘さんなエルフ美少女が、俺の嫁になったんだ…って、何を言ってるのかさっぱりわからないと思うが、俺にもちっともわからないぜ!しかし、いざ領主になってみれば、上地は疲弊し住んでる人は難民寸前。食料問題から衛生管理まで、問題山積みの異世界領。でも、あまりの事態に村も、都も、政府だって動けない。それなら、領主になった俺が何とかするしかない…のか!?と、とりあえず炊き出しだ!手持ちの技術で異世界を救う、異世界→日常ファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。

 

東京都の果てにある青根島村の高校生漆原由太は、島に現れたエルフの女の子アクセリアを助けたことで、青根島にくっつく形で転移してきた異世界ユングリングと関わってしまうことに。
ユングリングの部分を日本の領土と認めるか否か、現地人を人と認めるか否かという問題を先送りにすることにした政府の意向と、「嫁になります!」というアクセリアたちの意向により、由太は地方公務員として異世界地域の領主に就任することになる、というのが本作のストーリーです。

 

領主になった少年の内政モノになるのでしょうか。
国からの援助は期待しないでね、っていう前提で食糧問題、衛生問題、農業問題etcを高校生に丸投げするんだからひどい話ですよ。
とはいえ、なぜ国は手を出さないのかを丁寧に説明しているので、そのへんの丸投げはスムーズに話が進んでいきます。
法とお金の問題は、融通がきかなくて歯がゆく感じても無視してはいけませんから。
エルフ嫁をゲットした段階で由太の運命は決まってしまったでしょうw

 

お金も人手もないなかで始まった由太の異世界領主生活。
領土問題による制約を踏まえて、魔法とアイディアを駆使して困難に立ち向かっていくという展開はとても面白かったです。

ただ残念なのは、難題を列挙したはいいものの、それを乗り越える解決パートが粗かったこと。
由太がコスプレ制作スキルや魔法でやりくりするところまでは良かったのですが、政府関係各所との交渉を「電話で論破した」とか「手は打った」とか、そんな説明ですませてしまうのは勿体ないです。
渋る政府を動かす交渉の内容や過程に期待していたこともあって、そこをスルーして「OKとれました」で終わらせるのは物足りなく感じてしまいました。
手に入れた交渉カードを使うシーンこそ見たかったのに・・・・・・。

 

そんな感じで一部粗さが気になる作品でしたが、キャラは良かったと思います。
オタクパロネタ満載な地の文はちょっと辛かったのですが、アクセリアがとても可愛かったので相殺。
他のヒロインズもそれぞれ個性的でしたし、キャラたちが元気に動くドタバタ劇としても楽しかったです。

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「エルフ嫁と始める異世界領主生活 俺の住む島に異世界が来ちゃったんだが」への2件のフィードバック

  1. これとても気になってたんですよね。参考になりました^^
    残念な部分も考慮してもキャラが良ければ買っても良いかな?って
    感じです!ありがとうございました~。

    1. カナタさん、コメントありがとうございます、

      惜しい部分はあったのですが、キャラの掛け合いは勢いがあって楽しめましたよ!
      特にエルフ嫁の可愛さは一推しです( ´ ▽ ` )ノ

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