されど僕らの幕は上がる。2


『されど僕らの幕は上がる。SCENE.2』(喜多見かなた著/角川スニーカー文庫)★★★☆☆

されど僕らの幕は上がる。Scene.2 (角川スニーカー文庫)
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前巻の感想はこちらから


2016年1月刊。
リアリティ番組に出演し、共同生活をする7人の少年少女の物語。
やや駆け足気味な完結は残念ですが、伏線はきっちり回収されたし読後感は爽やかで良かったです。

☆あらすじ☆
『台本』の謎が明かされるとき、すれ違った彼らの行く末は――?
リアリティ番組に隠された過去の事件を探るうちに、涼太は自らの不自然な記憶に気づく。事件の鍵が見え始めた矢先、ひなたが突然「卒業する」と言いだして――!? 「本当の自分」を探す少年少女のビターな青春譚。

以下、ネタバレありの感想です。

 

番組に不信感を抱き、7年前の新幹線爆破事件について調べ始めた涼太。
他のメンバーとの衝突、和解、協力を経て、涼太は次第に真実へと迫っていくのです。

 

解決回ということで、かなりサクサク謎が解けていきます。
「シェアハウス」の人間関係もグルグル変動していって、それぞれが抱えている秘密や、忘れていた真相などが次々と明らかに。
そこらへん1冊でまとめるにはちょっと駆け足だったかなぁと思えて残念でした。ぽんぽん情報が出てきすぎかなぁ、と。

 

もっとも、短いページ数で7人のメインキャラそれぞれにスポットを当てていった手際はとても良かったと思います。
やっぱりキャラが魅力的なんですよね、この作品。だからこそあと1、2冊使ってのびのびと書いて欲しかった気もするんですけど(・ω・`*)

 

7年前の事件の真相と番組の秘密、そして「あの子」の正体についてはなかなか面白かったです。
まぁ「ケア」云々はちょっと強引かなぁ?とか、マスゴミ言い過ぎじゃない?とかで(結局一番卑劣なことしたのってマスコミじゃなくて国なのに)、色々と粗さも感じましたが物語としては楽しめたのでOK。

ラストは、友情の勝利!という感じでとても爽やかに決まっていましたしね。
色んな波乱を経て、再び取り戻した7人の友情がとてもキラキラしていて素敵でした。

 

個人的にはひなたと涼太の関係がどうなるのか気になっていたのですが、そちらについては希望ありENDってところでしょうか。
「友情」に集中してへたに恋愛関係を混ぜなかったのは、物語的にはシンプルになって良かったのかも知れませんね。ちょっと残念だけど。

 

やや急ぎ足に感じたものの、綺麗に伏線を回収しきった良い作品だったと思います。
喜多見さんの次回作にも期待しています(`・ω・´)ノ

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