東京異界のバリスタ


『東京異界のバリスタ』(手島史詞著/GA文庫)★★★☆☆

東京異界のバリスタ (GA文庫)
東京異界のバリスタ (GA文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2015年12月刊。
初恋!良いですね!!
喫茶店でバリスタとして働く主人公が、初恋の人とよく似た少女に出会うところから始まる物語。
異界と化し魔法使いが跋扈する東京を舞台に、過去の初恋と目の前の少女の間で揺れ動く主人公の想いが印象的でした。
この主人公、初恋に誠実でとても好み。ぜひシリーズ化してほしい作品です。

☆あらすじ☆
異界と化し隔離された東京で珈琲係として働く燈志郎の元を、フリッカと名乗る記憶喪失の少女が訪れた。「兄のクリスを捜して。何でも解決してくれるんでしょ?」燈志郎はもう一つの顔、何でも屋として少女の依頼を受ける。捜し続ける初恋の人フリウと同じ顔のフリッカが何者か突き止めるために――燈志郎は、唯一の手掛かり・クリスへと迫るが、その過程で異界誕生の真相とフリッカに課された宿命を知る。「異界と一緒にフリッカも消える? ――俺はもう何も失いたくないんだ!!」少年は失ったモノと少女の記憶を取り戻すため、全ての元凶という魔法使いが待つ異界中心へと向う……。異界・喫茶ファンタジーの開幕!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

3年前、東京が異界と化した際に両親と初恋の少女フリウを失った矢淵燈士郎
外界から隔離された「東京異界」で珈琲専門店ストラーダの珈琲係として働いていた燈士郎は、ある日、フリウとそっくりの少女フリッカと出会い、彼女から兄を探して欲しいという依頼を受けることになるのです。

 

フリウとフリッカが同一人物であるかもしれないと疑いながらも、記憶喪失の彼女に過去を問い詰めることができない燈士郎。
初恋に一途で誠実なところが好印象な主人公でした。
フリッカにフリウの面影を求めながらフリッカ自身にも惹かれていって、そんな自分に戸惑うところなんかもう堪りませんね!w

これで本当に別人だったら面倒くさいことになっていたのでしょうけれど・・・・・・。
まぁでも記憶が戻ったら戻ったで人格的な話で面倒くさくなりそうな気も。ワクワク。

「原初の魔法使い」に関わるストーリーそのものも面白かったのですが、それ以上にこじらせ気味な燈士郎の初恋の行方が気になって読んでいた気がしますww

 

異能バトルものとしてもなかなか良かったです。
フラウVSフリッカのガンアクションみたいな雰囲気が好み。
そういえば燈士郎の能力って割と珍しいような?遠距離系と思いきや近距離もOKって便利だなー。

 

欲を言えば、「東京異界」という舞台設定についてもう少し異界っぽさが欲しかったかもしれません。
廃墟ではなく(少なくとも昼間は)まともに機能している街のようですが・・・・・・。
「異界」的な要素は魔法使いの存在と二つの月、そして進入禁止区域くらいなんですかね?
魔法使いがもっと増えたりすれば異界っぽさが増すのかも。

 

今回はエピソード0的な雰囲気だったのですが、シリーズの方向性としては次巻から始まるらしい何でも屋編の方がメインになるのでしょうか。
何でも屋として燈士郎とフラッカがバディを組んで東京異界を駆ける物語になるのなら、そちらのほうが私的には好みかも。
2巻を楽しみにしていたいと思います!

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