『文句の付けようがないラブコメ5』(鈴木大輔著/集英社ダッシュエックス文庫)★★★★☆
前巻の感想はこちらから
2015年12月刊。
4巻からスタートした展開の後編。
前回の前後編よりも結末が精神的に辛すぎて(´;ω;`)
全体的には6巻からの新たな展開に向けた準備回だったのかな?
6巻がかなり重要になりそうなので、続きがとても楽しみです。
☆あらすじ☆
九十九機関の走狗としての己をつらぬいたユウキだが、そのことにより神との関係は振り出しに戻ってしまった。ふたたび始まる変わらぬ日々。セカイが身を削って世界を保ち、対価としてユウキがセカイに身を捧げるという、歪なかたち。それが続けられるならまだいいが、だがセカイの命は限界に近づき、いずれにせよ近いうちに世界は終わる。運命を変えられる可能性を持つのは、神として奇跡の力を揮える神鳴沢セカイしかいない。自分の役割と、愛する人を想う気持ちとの狭間で苦悩するユウキは、最終的に”新婚旅行”という奇妙な答えを導き出す。果たして彼の真意とは――?
以下、ネタバレありの感想です。
前回ラストでユウキの鬼畜っぷりにブチ切れていたのですが、意外にも穏やかにセカイとユウキの関係は続きます。
まぁ心の距離が埋まったわけではないのですが・・・・・・。
その中でチヨから告げられたタイムリミット。
時間がないことを知ったユウキはセカイを誘い、いつものメンバーと共に「新婚旅行」に出かけることになるのです。
この新婚旅行がとても豪勢で楽しそうで。
ああ、セカイの命が短いことを知ったからユウキも心を入れ替えたのかな?とか思っちゃったわけですよ。
やっぱりこのシリーズはラブコメ()だし?ユウキとセカイの絆は何度も繰り返された強いものだし?
いざとなったらユウキはセカイを幸せにしようと頑張るんだよね!
って、思ったのになぁ。
今回も変えることのできなかった結末。
微妙に世界は救えているのかもしれませんが(そこだけ救えてもね、って感じですが)、散々セカイを傷つけたことを考えるとこれまでで一番最悪なバッドエンドな気がしてなりません。
つらい・・・・・・。
最後のユウキの涙と「あいつにあんな仕打ちができるのか俺は」のセリフが悲しすぎる(´;ω;`)
繰り返されるゲームもついに100万回目に到達。
いつの間にユウキはゲームの記憶を持っていたのでしょうか?
そして「超越者」とは誰なのか?
次の6巻で「ゲームの発端」やユウキとセカイの秘密に迫っていく様子。
いよいよ話が大きく動くのかな?
続きがとても楽しみです。