魔法医師の診療記録2


『魔法医師〈メディサン・ドゥ・マージ〉の診療記録2』(手代木正太郎著/小学館ガガガ文庫)★★★★☆

魔法医師の診療記録 2 (ガガガ文庫)
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前巻の感想はこちらから


2015年12月刊。
患者を異形に変じさせる妖病に挑む魔法医師の旅物語第2弾。
今度の相手は首なしのバケモノ「デュラハン」と、他人には見えないもう一人の自分「ドッペルゲンガー」。
相変わらず、中世ヨーロッパ風の世界観なのに、なぜか日本の伝奇小説を読んでる気分になる作品ですw
設定が呑み込めたこともあってか、前回よりも面白かったです!

☆あらすじ☆
彼女は言った――「魔物など、存在しない」。 太古の昔、医術と魔術とは、同一のものであった。 それを忘れた人々は、《妖病》と呼ばれる病の患者たちを、魔物と称し、忌み嫌った。 魔法医師の少女・クリミアと、彼女の幼なじみであり重大な妖病を抱えるヴィクターは、その治療法を探して旅を続ける。あるとき立ち寄った街にて、彼らは「もう一人の自分」と会話する少女と出会う。ドッペルゲンガー。魔法医学においてはすでに原因が判明しているはずの病だが、なぜか原因が見つからない。奇妙に思う二人に対し、少女は――首無しの魔物デュラハンの元から逃げてきたと告げたのだった。 ――理性を持つ首無しの生物。 長き歴史を誇る魔法医学界にも資料のない現象。では、それは理論では説明のつかない本物の魔物か……? しかしクリミアは、魔物の存在を認めない。自分のために、ヴィクターのために……。 時を同じくしてクリミアとヴィクターの元に、非道な研究で悪名を轟かす魔法医師が現れる。ヴィクターの妖病を知り、解剖したいと迫る彼女だが……。 はたして、デュラハン、そして少女のドッペルゲンガーの正体とは?魔法医学史上、もっとも稀な事例を取り扱った、第二集。

以下、ネタバレありの感想です。

 

ガマエを求めて旅を続けるヴィクターとクリミア。
今回二人が遭遇したのは、「もう一人の自分」が見える少女コゼットと、首なしデュラハン・ブレムミュアレ
同時に出会った異端の魔法医師である解剖医ヴァネッサと共に、コゼットを狙うブレムミュアレの一派から逃げることになるクリミアたち。その一方でブレムミュアレの一派は「鉄槌」の4人組の襲撃に遭い・・・・・・という混乱きわまる内容でした。

 

途中までブレムミュアレの手下VS鉄槌4人組の壮絶な殺し合いが繰り広げられ、主人公達は微妙に蚊帳の外だったような・・・・・・知らぬ場所で敵が潰し合ってくれたおかげでクリミアたちは窮地を切り抜けたことができたわけだから、ある意味とてもラッキーだったのか。
敵方の戦力は脅威的でしたからね。まともにぶつかっていたらクリミアたちには厳しい戦いになったかも。

 

バトルパートでは目立たなかったクリミア達ですが、妖病関連の真相が明らかになる終盤はさすがの存在感を発揮。
ドッペルゲンガーとデュラハンの真実、そしてヴァネッサの過去が収束する伏線回収はお見事でした。

 

それにしても・・・・・・今回「腸」って単語が飛び交いすぎて・・・・・・。
登場人物みんなシリアスに語っているのですが、なぜか無性に笑いがこみ上げて死にそうでした。
「果たしてどれほどの乳酸菌を摂取したのか? どれだけの腸刺激体操を重ねたのか?」って言葉に吹き出したのは私だけでしょうか?便秘かな?
いや真面目なシーンなんですけど。わかってます。わかってるんです。でも「腸管の覇王なるぞ」には死んだ。

 

著者の思惑とは違う部分で楽しんでしまった気がするのですが、1巻よりも面白かったです。
クリミアとヴィクターの微妙に甘酸っぱい雰囲気も良かったですしね。
信頼し合ってるというより、相手を信じたいと思い合っている感じの距離感が好み。

 

3巻も楽しみにしています(^▽^)

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