『ぺてん師と空気男と美少年』(西尾維新著/講談社タイガ)★★★☆☆
ぺてん師と空気男と美少年 (講談社タイガ)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
2015年12月刊。
美少年探偵団が活躍する美少年シリーズ第2弾。
今回はライバル校に潜入調査する話なのですが、分量的にちょっと物足りなくて残念。
しかしキャラの魅力は抜群で、ストーリーもなかなか面白かったです。
☆あらすじ☆
私立指輪学園で暗躍する美少年探偵団。正規メンバーは団長・双頭院学、副団長にして生徒会長・咲口長広、番長だが料理上手の袋井満、学園一の美脚を誇る足利飆太、美術の天才・指輪創作だ。縁あって彼らと行動を共にする瞳島眉美は、ある日とんでもない落とし物を拾ってしまう。それは探偵団をライバル校に誘う『謎』だった。美学とペテンが鎬を削る、美少年シリーズ第二作!
以下、ネタバレありの感想です。
眉美は結局「美観のマユミ」になったんですねー。
前巻ラストで男装してまで探偵団入りしたくせに、本当に仲間面していいのか未だに迷っているところが彼女らしいw
そんな眉美が探偵団に持ち込んだ、消えたサラリーマン氏と10万円の偽札の謎。
偽札の中に隠された招待状に応じて、ライバル校で開催されるカジノに潜入することになるのだが・・・・・・というのが今回のストーリー。
前巻のドタバタ劇に比べると少し大人しく感じたのは、ずっとカジノの中での話だったからでしょうか。
屋内なせいで美脚のヒョータがほとんど活躍できてない・・・・・・最終的には美脚まで封印されていましたしw
探偵として活躍していたのはナガヒロ。
前回もそうでしたが、彼がマトモな団の中でほぼ唯一の探偵役をこなす様子。
そしてナガヒロ以上に大活躍だったマユミ。
最後のぺてんに引っかかっていたのは笑いましたが(ルール知らないなら仕方ない)、マユミは自分の目を使うようになると、途端に有能な存在になりますねー。もうちょっと度胸がつくとかなり頼もしくなりそう。
良いところなしだった割に抜群の存在感を発揮していたのはミチル。
不良くんのキャラ立ちハンパないです。ギャンブルに呑まれる不良くん面白すぎましたww
今回の騒動自体はちゃんと解決しているのですが、いまいちスッキリしないのは黒幕まで手が届いていないからでしょうか。
嘘くんはそのうち再登場しそうな感じですし、顔見せという意味合いもあったのかも。
ちょっと分量的には物足りないものの、テンポ良く進むストーリーは相変わらず楽しかったです。
3巻にも期待!