東京レイヴンズ14 EMPEROR.ADVENT


『東京レイヴンズ14 EMPEROR.ADVENT』(あざの耕平著/富士見ファンタジア文庫)★★★★★

東京レイヴンズ (14) EMPEROR.ADVENT (ファンタジア文庫)
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前巻の感想はこちらから


2015年12月刊。
難産だったらしい第14巻。それも納得の濃厚な1冊でした。
読み応えも抜群で、終盤あたりは涙ぐむ一幕も。
大変動というべき転換点を迎え、一体どんなクライマックスを迎えるのか続きが楽しみで仕方ありません。
が、それはさておきシリーズを最初から読み返したい。これを踏まえて読み返さねばならない!

☆あらすじ☆
カウントは、ついにゼロへ――
示された相馬の悲願と多軌子の力。春虎に語りかける祖霊の導き。敵の手に落ちた『月輪』。仲間と共に策を練る夏目。動揺にざわめく十二神将。すべては上巳――運命の日に向けて、収束していく――。

以下、ネタバレありの感想です。

 

タイムリミットが迫るなか、倉橋長官一派の牙城と化した陰陽庁の切り崩しのため、ついに大きな一手を打った夏目たち。
それによって陰陽庁に激震が走り、残りの十二神将たちが動き出すのです。

 

決して少なくない登場人物が、それぞれの立場・状況の中から真実を拾い上げ、そして事態打開に向けて一気に動き出していく様は本当に素晴らしく、とても圧倒されました。

なかでも印象的だったのは弓削と宮地の対峙シーン。
宮地さんのキャラが意外なほど掘り下げられて、ああこういう人だったのかと。
宮地さん、良い上司にみえるのに(´・ω・`)
訣別のその瞬間まで弓削に陰陽師としての在り方を指導しているのに・・・・・・本当に屈折してる。

 

この前半の流れでようやく夏目たちに勝利の兆しが見えたと思いきや、それをさらに倉橋たちがひっくり返すものだから、もう手に汗握るとはまさにこのこと。

 

後半は大混戦の一言。
顔ぶれがくるくると変わり、戦況もどんどん進み、誰もががむしゃらに自分の目的を遂げようとひた走るのです。こんなの熱くならないわけがない。
FARが投入されたシーンはカーチェイスみたいなスピード感がありましたし、繰り広げられる呪術バトルは流石の面白さでした。
鏡もいよいよ本領発揮ですしね・・・・・・一体誰が彼と決着をつけることになるのやら。

 

そういえば、今回は公安の介入や拳銃などの「呪術」の外からのアプローチに意表を突かれたのが印象的でした。
呪術サイドからしか解決できないと思い込むことこそが乙種なんだよなぁ。
そして大友先生の不穏な決意の意味はそういうことだったのかと・・・・・・止められて本当に良かったです。

 

混乱と混戦の果てに、迎えてしまったカウントゼロ。
結末はある意味で予想通りなもの。
これで役者が揃ったと言うべきなのか。
クライマックスへの準備が調った感じですね。
ここから何をすれば逆転の目を出せるのか、全く想像がつきませんが・・・・・・。

 

メインのストーリーが進む中で、様々な真相も明らかに。

 

今回ようやく明らかになった春虎の目的。
やはり春虎はちゃんと「夏目の式神の春虎」だったんですね。
何もかも全ては夏目のために。
熱い想いに涙がにじみました。
夏目への想いが迸るシーンも良かったですし、仲間達との再会も泣ける。やっとここまで戻ってくることができたのか。
ようやく春虎が「春虎」として帰ってきてくれた気分です。ホッとしました。

 

そして語られる衝撃の真実。
いやこれは想像していなかった。
というか説明された今も「つまりどういうこと!?」と混乱中。
魂が・・・・・・???
まさか1巻と同じ構造をシリーズ全体に使っていたとは。
言われてみればキャラがかぶっていた気がしなくもない・・・・・・ような・・・・・・ううむ。

 

あとがきで触れてある「彼女の本当の「縁」は〜」は11巻のあとがきのことでしたが、私は盛大にミスリードに引っかかっていたわけですね。悔しい。

 

詳細が明らかになるのは次巻の過去編ということなのでしょう。
15巻を待ちつつ(次は早めの刊行を・・・!)、彼女たちの言動を振り返るべく1巻から(2巻からでも良いかも)再読しようと思います。

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「東京レイヴンズ14 EMPEROR.ADVENT」への2件のフィードバック

  1. みかこさん こんばんわ~!
    レイヴンズ最新刊、めちゃくちゃおもしろかったですね!!
    タイムリミットの迫るあの状況下で、登場人物全員が、自身の意思で決断して行動することで、事態がどんどん展開していく・・その勢いがもうすばらしかったですね・・!!
    個人的には、冬児の父親と、塾長のつながりにびっくりしました。でも職業柄、確かに知り合いでも全然不思議ではないのがまたすごい・・。 そして、父親の一言に少しほっとしつつ、ここからが本番・・!な緊張感も同時に伝わってきてドキドキしていました。
    宮地さん、あの「才」についての回想(?)がとても印象的でした。弓削さんとのやり取り、読んでいてつらかったです・・。もー!!ってなりながら読んでました(笑) 
    鏡もいよいよですね!!!封印解呪の仕方が危険極まりすぎてハラハラしましたが、半暴走状態で現れたときは燃えました・・!! 破滅フラグが・・!と思っていたのですが、宮地さんのひとことで折られたと信じています・・!本当に誰と決着をつけるのでしょうか・・。
    そして、春虎の夏目への想い、胸が熱くなりましたね・・!!
    「真実」について、私も驚きました!そして同じく、どゆこと?!てなってました(笑) それを踏まえて少しだけ読み直して見たのですが、ある巻で気づくことがあって、「おお・・!!」ってなりました。 そして4巻最後の短編の、コンとのやりとりが何かシュールなことに(笑) 
    次巻以降どうなるのでしょうか・・! とても楽しみですね!!
    あと余談なのですが、今回文庫1.5冊分くらい分量あったと思うのですが、みかこさん読むのめっちゃはやい・・!!私 3日くらい掛かりましたよ・・!

    1. トウさん、コメントありがとうございます。

      レイヴンズ最新刊、本当にあざの耕平の真骨頂という感じで最高でした。
      冬児と父親のシーンも良かったですよね!なんだか似た者親子な雰囲気と微妙に「息子」っぽい冬児が新鮮でドキドキしてしまいましたw

      宮地さんと弓削さんのシーンも印象が強く残っていますが、今回の最高潮はやはりラストの春虎から夏目へぶつけた熱い想い!!もうこの二人が大好きすぎて震えますww

      「真実」を知ったあとにEXシリーズ読むと「ヒロインとは・・・・・・」と変な笑いが出てしまいますよねー。まぁそこが夏目の可愛いところなのですが!←

      次巻以降が楽しみで楽しみでたまりません(>_<) レイヴンズは常に電子配信と同時に買って夜更かしで一気読みなので、次巻もそうなると思います〜(^_^)v

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