『黄昏街の殺さない暗殺者』(寺田海月著/電撃文庫)★★★☆☆
2015年12月刊。
おお、予想以上にシリアスな物語でした(;`・ω・)
有名な殺し屋と、彼に「誰も殺すな」という依頼をした貴族令嬢の物語。
クッキーに情熱を捧げるヒロインの言動には呆気にとられましたが、復讐の是非を問うストーリーはなかなか読み応えがありました。
綺麗にまとまっているし、単巻ものかな?
☆あらすじ☆
裏社会では名の知れた殺し屋・レヴンは、貴族の文化である「菓子」を市民に広めようとし、自ら店を切り盛りする巷では話題の貴族令嬢・カミーリアから、ある依頼をされる。それは「傍にいて、誰も殺すな」という、奇妙な内容だった。陽の下を生きてきたお嬢様と、闇の世界を這いずってきた暗殺者。死の眠りを与える者と、生の笑顔を与える者。まったく別の生き方をしてきた二人は、時に対立しながらも日々を過ごす。しかし、その裏では国を揺るがす巨大な陰謀が蠢いていた―。これは「菓子」と「死」が彩る、とある国での物語…。
以下、ネタバレありの感想です。