イキシアノ戦物語 黒狼卿と天眼の軍師


『イキシアノ戦物語 黒狼卿と天眼の軍師』(鳳乃一真著/ファミ通文庫)★★★★☆

イキシアノ戦物語 黒狼卿と天眼の軍師 (ファミ通文庫)
イキシアノ戦物語 黒狼卿と天眼の軍師 (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2015年11月刊。
超ポジティブなロミジュリが織りなすファンタジー戦記。
皇国と帝国の戦争のなか、最強の英雄騎士と不敗の天才軍師の戦いは思わぬ方向へと発展していくのです。
これは悲恋なのかラブコメなのか。・・・・・・どう考えてもラブコメですねありがとうございます。その発想はなかったです。
シリアスになりすぎず、軽めだけど面白い戦記としても魅力的な作品でした。
ぜひシリーズ化してほしい!

☆あらすじ☆
アリオン皇国最強と謳われる黒狼卿ヴィンセント。その圧倒的な強さで周囲から恐れられる彼が、唯一気を抜けるのは、街娘の少女ミアに顔を隠して会う時だけだった。そんなある日、国境を守るヴィンセントの前に敵国の不敗の軍師――天眼のフォウが現れる。鉄仮面をかぶり、天の目を持つというその不気味な軍師と戦火を交えることになったヴィンセントだったが、戦いの最中に信じられない人の姿を見つけてしまい……!? 二つの顔を持つ最強たちが織りなす戦略英雄譚、ここに開幕!

以下、ネタバレありの感想です。

 

皇国の英雄として数々の戦功を挙げるも、周囲からは恐れられる黒狼卿ヴィンセント
アリオン皇国とローベルト帝国の戦争が繰り返されるなか、要所の砦を守るヴィンセントは、帝国が誇る不敗の軍師「天眼のフォウ」と戦場で出会うことに。
しかしフォウの正体が、自分が唯一素のままに話ができる街娘ミアであることを知って・・・・・・というのが本作のストーリー。

 

敵国の英雄同士が、互いに素性を知らないまま恋に落ち、そして自分たちの置かれる状況を戦場の中で知ってしまう。

 

まさにロミオとジュリエット。設定だけならとても悲恋。
それぞれが国において捨てられない立場があり大切な仲間がいるわけで、普通に考えれば許されない恋なのです。

 

でも本作の面白いところは、そんな悲劇を笑い飛ばすポジティブすぎる発想の転換。

 

諦めて敵として戦う訳でもなく、全てを捨てて添い遂げるでもなく、捕まえて部下にする。その手を掴み、引き寄せて自分のモノとする。

 

ああ〜ナルホド!!
良いですね。この発想嫌いじゃないですよ!( ・ㅂ・)و ̑̑
恋を諦めない展開は最高です。

ふたりとも有能だから、結局それは敵の勢力を削って味方の勢力を増やすという一石二鳥でもあるわけですし。うんうん。断然オトクですね!

 

もちろんそれぞれの国にとっては憎むべき敵である以上、そうトントン拍子に上手くいくものではないのでしょうけれど、それはしっかり分かった上で自分の恋を貫こうと決意する二人がとても素敵でした。
まぁ部下からしてみたら困りものですけどw
暴走する上司にやれやれとついていく各サイドの部下たちも良いキャラしてました(´∀`*)

 

そんな感じで、相手の正体が分かったことでより戦意が高揚したヴィンセントとミア。
「天眼」として何手も先読みするミアもなかなかの脅威でしたが、戦略を問答無用で吹っ飛ばすヴィンセントのバケモノっぷりもすごい(;・∀・)
ミアとの両想いが嬉しくて単騎で砦殲滅はやり過ぎでしょw 軍隊いらないのでは・・・・・・。

ただまぁ、ミアと天眼衆のタッグがなかなか強力なので、軍師キャラ以外でヴィンセントが張り合うには人間をやめるしかなかったのかもしれないですね。
これはこれで二人の戦いに先が読めない緊張感が生まれるので、個人的にはアリだと思いました。

 

ラストの手にキスするシーンはロマンス爆発な感じにとてもニヤニヤしたのですが、この先どうなるのでしょうねー?
ラストが予想以上にほのぼのしてて、戦争中よね!?とツッコミたくなったのですがw

 

敵対するけど殺し愛じゃないのが面白い作品だったので、ぜひとも勝敗を決するところまで描いてほしいです。

というわけで次巻にも期待しています!(*゚▽゚)ノ

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「イキシアノ戦物語 黒狼卿と天眼の軍師」への2件のフィードバック

  1. あらすじを読んだら「面白そうだけど決め手に欠けるな~」って感想でしたから様子を見てましたけど結構、面白そうじゃないですか!
    最近は読メから離れてたから、こういったブログは助かります^^

    1. カナタさん、コメントありがとうございます(^ ^)

      この作品、イチオシです!!
      ひたすらポジティブで明るい話なので、きっと楽しんでいただけると思います(p`・ω・´q)

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