『お見合いはご遠慮します』(佐槻奏多著/一迅社文庫アイリス)★★★☆☆
お見合いはご遠慮します (一迅社文庫アイリス)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
2015年11月刊。
変態は遺伝する(確信)
12歳の王子を溺愛する変態ちっくな女官と、体質的に彼女の命令に逆らえない護衛騎士のラブコメ。
お見合い回避と暗殺回避を頑張るストーリーもなかなか面白かったのですが、イラストのねぎしさんが良い仕事しすぎで強烈でしたw
カラー口絵からして色々オカシイんだもんなー(;・∀・)
ラストの展開にやや消化不良を感じたものの(続くのかな?)、軽く楽しめる良い作品だったと思います。
☆あらすじ☆
仕えている少年王子が大好きすぎる女官サリカ。彼女は、日ごろから結婚をしないと公言していたのに、急に女官長から執拗にお見合いを勧められてしまう。きっぱりと断っても、お見合い好きの女官長は止まらい! 無理やり出会いの場を作られ、サリカは窮地に立たされてしまった!! そのとき颯爽と現れ救ってくれたのは王の騎士ラーシュだったのだが……。この男、サリカが結婚を諦める原因になった能力のせいで、彼女の下僕に無意識になってしまうようで!? 女官と下僕騎士の王宮ラブコメディ!
以下、ネタバレありの感想です。
人の心を操ることができ、精神を繋げた相手の心を読むことができる女官・サリカ。
女官長からお見合いをごり押しされる一方でなぜか暗殺されかかったサリカは、国王の計らいで騎士ラーシュが護衛につけられることに。しかしラーシュはサリカの命令に服従させられる体質持ちで・・・・・・という感じに物語が進んでいきます。
サリカとラーシュが協力して、見合い相手ロアルドのアタックを交わしたり暗殺から逃れたりする話なのですが、なんというか、「変態」の一言に尽きかねない話だったような気がします。
それもこれも全部サリカの両親が悪い。
全く本編に登場していないのに、主役たちを喰いかねない存在感を発揮してましたからww
家に帰って父親が吊されてたらトラウマになるわ!
ただまぁ両親はかなり変態でしたが、それがしっかり遺伝されたからこそサリカの変態行動があるわけで。
イッてる顔でヨダレたらしてショタに迫るヒロイン・・・・・・ねぎしきょうこさんの挿絵が光っていました。
サリカの変態行動とか、ラーシュの奴隷体質なのにチラ見せしてくる性癖(?)とか、キャラが個性的で元気よく動いている作品だったと思います。めっちゃ笑えて楽しかったです。
ただ、キャラが良かっただけにストーリーが消化不良気味で終わったのはちょっと残念だったかも。
結局女官長の親族のアレコレについては、ラーシュが勝ち取ったという形でうやむやにされたままなのでしょうか?
恋愛的には甘くて良いのですが、陰謀的には微妙にスッキリしないオチだったような。
サリカに恋人ができれば王子妃候補から外れるから命を狙わなくていいっていうのは分かるんですけどね。
うーん。勧善懲悪的爽快感がもう少し欲しかったかも。
もっとも、この作品はなろうではまだ連載中らしいので続刊が出るのかもしれません。
それなら色々と解決していないことも意味深なラストも、次回への引きとして納得できますし。
というわけで無事に続刊が出ることを期待しています。
我慢できずにWEB版を読むかもしれませんが|ω・)
こんにちは。
すごいタイトル。というより、ぷろぐの件名にしたときのインパクトがすごい。
わたしはみさこさんのことはこのブログを通してしか知りませんが、ドキッとしてしまいました。
はにまるさん・・・・・・。
いえいえタイトルです。近況報告じゃないです(ノД`)
でも確かにタイトルのインパクトはすごいですよねww