【連動企画】今年デビューした注目の新人ライトノベル作家(2015年1月から11月デビュー作家対象)


ラノベブロガー夏鎖芽羽さん主催の「今年デビューした注目の新人作家を紹介しよう!」という連動企画です。

〜本企画の方針〜
・対象は2015年1月から記事公開日(当ブログでは11月上旬)までに発売した作品でデビューしたライトノベル作家
・商業でデビューしたことがある方は除く
・新人賞経由でも、拾い上げでも、WEB小説書籍化でもOK
・新潮文庫NEX、富士見L文庫などのライト文芸も含む

まずは本企画に参加しているブログの紹介から。企画記事へのリンクを掲載しています。

本達は荒野に眠る〜まだ見ゆ最果てへ〜(夏鎖芽羽さん)
読書する日々と備忘録(よっちさん)
晦日の夢でラノベを読む(晦夢さん)
働きたくない村人のラノベ日記 (村人さん)

それでは、当ブログ「晴れたら読書を」からも期待の新人さんを紹介していきたいと思います。続きをどうぞ( ´ ▽ ` )ノ

 

※新人作家さんの中でも、特に「この作家さんは次回作も作家買いしよう!」と強く思った方をセレクトしてみました。

 

稲庭淳 さん(第4回講談社ラノベ文庫新人賞「佳作」受賞)

ラン・オーバー (講談社ラノベ文庫)
デビュー作「ラン・オーバー」(講談社ラノベ文庫)は、いじめが横行するクラスの崩壊を描いた作品。
説明できない狂気が蔓延していく様に、ただただゾッとさせられる物語でした。
学園舞台、高校生主人公、可愛いヒロインと同棲して愛を囁かれる・・・・・・というラブコメラノベの雛形からここまで歪んだ作品を生み出す実力に感服。
低いテンションの文体なのに、文章から染み出るように熱量が伝わってくることも印象的でした。
稲庭さんにはぜひまた壊れた学園小説を書いてもらいたいと強く思っています。学園ラノベの世界にもっともっと狂気を流行らせてほしい。

「ラン・オーバー」感想記事はこちらから

「ラン・オーバー」あらすじ
湊里香が転校してきてから、クラスは一変する。いじめのターゲットにされても動じない彼女はあるとき伊園を呼び出した。湊に秘密を知られた伊園は、言われるがまま同棲生活をスタートさせる。不思議な彼女は伊園にあることを提案する。それはいじめのリーダーカップルに反撃すること。はじめは気乗りしなかった伊園も、次第に湊の意見に賛同するようになる。いじめのターゲットの原を巻き込み、三人の過激な反逆が始まる。

 

 

 

松屋大好 さん(第21回電撃小説大賞拾い上げ)

宇宙人の村へようこそ 四之村農業高校探偵部は見た!<宇宙人の村へようこそ> (電撃文庫)
デビュー作「宇宙人の村へようこそ 〜四之村農業高校探偵部は見た!〜」(電撃文庫)を読んだ瞬間、「あ。この人の世界観めっちゃ好きだわ」と確信しました。
都会から宇宙人の村へやってきた高校生が送る猟奇的な田舎生活物語。
ほのぼのした日常。そこにしれっと混ぜ込まれる異物。常識なんかブン投げてしまえ!というパワーあふれる作品でした。
作品自体も面白かったのですが、こんなに頭のおかしい(褒め言葉)日常風景を作り出す作家さんが今後どんな作品を生み出していくのか、とても興味津々です。

「宇宙人の村へようこそ」感想記事はこちらから

「宇宙人の村へようこそ」あらすじ
四之村を知っている人は少ない。ネットで検索をしても、まずヒットしない。まるで意図的に隠ぺいされているように。ぼくが母の都合でこの村に引っ越してきて、初めてその理由がわかった気がする。あまりにも独特なのだ。現代科学から百年は進んでいる数学理論が、高校の中間テストに出るのだから。探偵部の部長ハコさんは言う。この村の人間は宇宙人なのよ、と。この美人な先輩が言うことが、あながち笑えないと気づいたときにはすでに遅い。ぼくはいやおうなくこの村のすごさを思い知るのだった。超古代ミステリからオカルトまで、なんでもござれの村へようこそ!

 

 

黒木サトキ さん(第9回HJ文庫大賞「大賞」受賞)

不器用な天使の取扱説明書 (HJ文庫)

デビュー作「不器用な天使の取扱説明書」(HJ文庫)は真っ直ぐに王道な創作系青春小説です。
「かつて創作活動に挫折した主人公」と「今まさに創作活動に挑むヒロイン」という2人の関係性に焦点を当て、慎重に掘り下げ作り上げられるキャラクター像。
デビュー作で主人公自身をここまで掘り下げきれる実力は注目すべきではないでしょうか。
尖った個性があるというよりは、丁寧にひとつの物語を作り上げようという真摯な姿勢が伝わってきたのが好印象でした。
デビュー作の続編でも、次回作であっても、安心して作家買いできる新人さんだと思っています。

「不器用な天使の取扱説明書」感想記事はこちらから

「不器用な天使の取扱説明書」あらすじ
高校入学を機にオタクをやめ、楽しい一般人ライフを目指す峰本信哉だったが、教室の隅でひたすら漫画を描いていたクラスメイト目崎凛が起こした騒動をきっかけに凛に元オタを見破られてしまう。その後元オタをネタに凛の漫画を手伝う羽目になったり、騒動解決以来クラス委員の沢渡千佳に頼られたり。過去と現在の狭間に揺れる信哉の決断は?

 

 

江本マシメサ さん(第3回なろうコン大賞「金賞」受賞)

北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし

デビュー作「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」(宝島社)は架空の北欧雪国を舞台に、お試し期間中の仮夫婦が狩猟民族的スローライフを送る物語です。
特筆すべきは巻末参考資料の多さ。確かな下準備のもとに構築された世界観であることは、読めば納得すること間違いなし。
雪国の厳しい大自然を生きる人々の息吹が感じられる作品でしたが、それは確かな筆力があってこそでしょう。
こういう丁寧な作品を生み出せる作家さんは、おそらく何を書いても読み応えある作品にしてくれるに違いありません。期待。
12月発売予定の2巻も楽しみです。

「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」感想記事はこちらから

「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」あらすじ
極寒の地を治める伯爵・リツハルド。男前の元軍人・ジークリンデ。彼女の鋭い眼差しに心奪われたリツハルドは、思わず告げる。
「あっあの、自分と結婚して下さい!!」
一目惚れからはじまる、1年間のお試し婚。ソリを駆ってトナカイを狩り、解体&仕分け&熟成。ベリーを摘み、保存食に蝋燭&伝統工芸品も作る合間に、凍結湖で魚釣り。熟成肉の香草焼きに、トロけるチーズとパリパリソーセージ、木の実いっぱいのパンとほかほかサーモンシチュー。自給自足な狩猟民族的スローライフを通して、奥手な2人は無事、正式な夫婦になれるのか!?

 

 

辻村七子 さん(2014年度ロマン大賞「大賞」受賞)

螺旋時空のラビリンス (集英社オレンジ文庫)
デビュー作「螺旋時空のラビリンス」(集英社オレンジ文庫)は、タイムマシンが発明された近未来と、19世紀のパリを舞台とするSFミステリー。
SFとしても素晴らしいのですが、そもそもロマン大賞といえばコバルト文庫の新人賞。
この作品も古き良き少女小説の系譜を受け継ぎ、魅力的なラブロマンスが詰まっています。
そして私が辻村さんに期待を寄せるのは、その高い構成力。特に伏線の置き方は絶妙でした。
あれもこれも伏線か!?と後で気づいて唸らされる悔しさと、そんな気持ちにさせる作品に出会えたことの幸福感。
ぜひまた味わいたいものです。
次回作が12月にオレンジ文庫から発売予定なので、そちらにとても期待しています。

「螺旋時空のラビリンス」感想記事はこちらから

「螺旋時空のラビリンス」あらすじ
時間遡行機“アリスの鏡”が開発された近未来。喪われた美術品を過去から盗み出す泥棒のルフは、至宝インペリアル・イースターエッグを盗み19世紀パリに逃亡した幼馴染・フォースを連れ戻すことに。だが彼女は高級娼婦“椿姫”マリーになりすまし、しかも不治の病を患っていた。頑なに帰還を拒否する彼女が秘めた真意とは!?時の迷宮に惑うタイムループミステリー!!

 

 

雪村花菜 さん(第二回ラノベ文芸賞「金賞」受賞作)

紅霞後宮物語<紅霞後宮物語> (富士見L文庫)
デビュー作「紅霞後宮物語」は、30代で皇后となった元武官の後宮生活を描いた作品。
竹を割ったような性格の主人公が、後宮のしがらみを軽快に跳ね飛ばしていく爽快感あふれる作品ですが、その一方で陰鬱な人間ドラマも展開されていきます。
コメディもシリアスも高いレベルを維持したまま一つの物語として完成された魅力的な作品。
となればその作家さんに注目するのは必然というものです。
ひとまずは「紅霞後宮物語」シリーズが長く続くことを祈りつつ、雪村さんの現代小説も読んでみたいなぁと期待しています。

「紅霞後宮物語」感想記事はこちら

「紅霞後宮物語」あらすじ
関小玉、33歳。不世出の軍人と噂される彼女は、「とある事情」から、かつての相棒にして今はこの国の皇帝である文林の懇願を受け、ある日突然、皇后となった。いきなり夫婦となった文林との関係に戸惑いつつも、小玉は持ち前の前向きさと大雑把さを武器に、女性の嫉妬と欲望が渦巻く後宮「紅霞宮」に入る。他の妃たちの嫌がらせにも気づかぬ小玉のマイペースさに、後宮はまさに大混乱!だが、その混乱は後宮に潜む“闇”をも目覚めさせてしまい…。選考委員絶賛の、あまりに型破りな後宮物語、ここに開幕―。

 

以上です。

来年も魅力的な新人作家さんと出会えることを祈りつつ、他の参加ブログさんの記事を見に行こうと思います(´∀`*)

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