いでおろーぐ!


『いでおろーぐ!』(椎田十三著/電撃文庫)★★★★☆

いでおろーぐ!<いでおろーぐ!> (電撃文庫)
いでおろーぐ! (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2015年3月刊。
アンチ恋愛!アンチリア充!アンチラブコメ!
恋愛至上主義への壮絶で爆走した批判を繰り広げ、アジりまくるヒロイン。そしてちょっとした思惑をもって彼女の運動を支える主人公。
そんなふたりの反恋愛運動と、その裏で思いきり進むラブコメ展開が面白い作品でした。
リア充と恋愛を否定する彼はは、果たして恋をするのかしないのか。
ちょっともどかしさがありつつ、騒がしくて楽しいところが気に入りました。続きも読もう!

☆あらすじ☆
全ての恋愛は幻想である!? リア充爆発アンチラブコメ!
「恋愛を放棄せよ! すべての恋愛感情は幻想である!」 雪の降るクリスマスイブ、カップルだらけの渋谷。街の様子に僻易していた平凡な高校生・高砂は、雑踏に向かってそんなとんでもない演説をする少女に出会った。 「我々、反恋愛主義青年同盟部は、すべての恋愛感情を否定する!」 彼女の正体は、同じクラスの目立たない少女、領家薫。演説に同調した高砂は「リア充爆発しろ!」との想いを胸に、彼女が議長を務める“反恋愛主義青年同盟部”の活動に参加する。やがて集まった仲間とともに『バレンタイン粉砕闘争』への工作を着々と進めるのだが――!? 「我々は2月14日、バレンタイン・デーを、粉砕する!」 そして今、ついにその日を迎える――!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

リア充で溢れかえるクリスマスイヴに、反恋愛至上主義を高らかに熱弁する女子高生・領家薫に出会った主人公・高砂
領家の主張に共感した高砂は、彼女の運動に協力し、同志となることを決意するのです。

 

ここまではあらすじ通りだったのですが、個人的に予想外だったのはこの後。

領家と共にバレンタイン・デーを粉砕することを計画した彼の前に現れたのは「神」を名乗るひとりの女児。
彼女は、領家の語る「恋愛至上主義は地球に終止符をうつ。人類は地球環境を改変させようとする地球外生命体によって送り込まれたウイルスにほかならない」という妄想がすべて真実であることを語るのです。

 

はぁあああああ!?!?

 

冒頭の領家のあまりにも爆走した演説に笑ってたのに、女児神登場でめっちゃ真顔になりました。このシリーズはSF(すこし不思議)だったんですね。ちょっと予想外でした。

 

しかし、そうか。やはり世の中にリア充が溢れかえってるのは陰謀だったのか。顔本とかLINEとかでみんなが幸せそうな報告してくるのも全部仕組まれたことだったのか。なるほどなるほど。あれは全部プログラムの仕様で私がバグってるだけなんですね!それなら納得!(白目)

 

神様と彼女に脅迫された高砂の思惑はともかく、反恋愛至上主義が地球を救うことになるのであればこれは応援せざるをえません←

 

そこで気になるのは、高砂の動向。
友達ゼロの経験値不足のせいかあまりにもチョロすぎる領家を高砂が「落とし」てしまうのかどうか、ということがとても気になる物語でした。

落とすこと自体は簡単そうだったので(実際ラストは落ちましたし)、問題は高砂自身がどういう方向に心を決めるのかなんですよね。

「リア充爆発しろ!」と叫んだ最初の高砂の気持ちは、領家と行動を共にするうちにどう変化するのか。

反恋愛至上主義を掲げ仲間を集め運動を繰り広げながら、その中心人物2人の間に流れるのはまさにラブコメ的な空気。
その落としどころをどう持っていくのかに注目して読んでいたのですが、最後に高砂が決めた方向性はなかなか作品の雰囲気にぴったりのものだったと思います。これでカップル成立したら本末転倒ですからね。

 

ただまぁ、今回は良いとしてもこのままずっとカップル成立しないというのは個人的には寂しい。
ふたりにはぜひカップルになるのかならないのか、恋をするのかしないのか、というもどかしい関係を保ちつつも、ハッピーエンドの方向に進んでいってほしいところ。期待しています。

 

高砂と領家の関係ばかり書いてしまいましたが、彼らの同志たちもなかなか個性的。
次巻以降でさらに掘り下げてほしいですね。
特にロリコンイケメンの瀬ヶ崎を!ww

 

とても楽しくて面白い作品でした。
そういえば高砂の下の名前って出てましたっけ?まぁいっか。「妹」とどう過ごすのかという方が気になりますしw
2巻も引き続き読みます!

いでおろーぐ!<いでおろーぐ!> (電撃文庫)[Kindle版]
椎田 十三
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
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