『異世界修学旅行』(岡本タクヤ著/小学館ガガガ文庫)★★★☆☆
異世界修学旅行 (ガガガ文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
2015年10月刊。
異文化コミュニケーションをテーマとした異世界召喚ファンタジー。
異世界で修学旅行をするという発想が面白くて、キャラ同士の軽快な掛け合いも楽しかったです。
ちょっとメタが強すぎるせいで序盤がうまく乗れなかったものの、終盤は楽しく笑えて満足しました。
☆あらすじ☆
新しい異文化コミュニケーションコメディ!高校の修学旅行中だった沢木浩介をはじめとした2年1組の面々は、気づけば中世ファンタジー風の異世界へと辿り着いてしまう。どうやらこの世界では100年に1度くらい異世界から人間が漂着し、漂着者はその度に世界の危機を救ってくれるという言い伝えがあるという。普段から接している漫画とゲームとラノベとゆとりある教育のおかげでその手の話をすんなり受け入れた2年1組は、サクっと世界を救ってやろうと決意する。だが、世界を支配せんとしていた魔王は既に倒されたあと。彼らの活躍する隙間はもう残っていなかったのである。さらに次の日食の際に儀式を行えばもとの世界に帰れると知り、拍子抜け。しかし、異なる文化と文化がぶつかるところでは、必ず摩擦が起こるもの。異世界中に散らばった少年少女たちが世界各地で様々なトラブルの種となっている。浩介たちは異世界という修学旅行先の各地で思い思いにはしゃいで回る個性的すぎるクラスメートたちを全員回収し、無事にもとの世界に帰還することができるのか。異世界から帰るまでが修学旅行の異文化コミュニケーションコメディ。
以下、ネタバレありの感想です。