月虹戦記アリエル 七色の瞳を持つ王女


『月虹戦記アリエル 七色(にじ)の瞳を持つ王女』(舞阪洸著/ファミ通文庫)★★★☆☆

月虹戦記アリエル ――七色の瞳を持つ王女 (ファミ通文庫)
月虹戦記アリエル ――七色の瞳を持つ王女 (ファミ通文庫)

2015年10月刊。
後に「覇王」と呼ばれる王女の軌跡を描くファンタジー戦記。
この巻は王女が「覇王」への一歩を踏み出すための舞台設定で終わってしまうためやや盛り上がりには欠けるものの、最終的に彼女の選んだ道はなかなか面白いものでした。今後の展開にとても期待したい新作です。
主従萌えもあるよ!

☆あらすじ☆
月虹に祝福された王女の覇者への軌跡を描く戦乱ファンタジー!
“五公十六王国時代”と呼ばれる乱世。弱小国フルミネンセ王国の第五王女アリエルは鷹として羽ばたくのを諦め、爪を隠して生きていた。ところがフルミネンセ王国は同盟国の策謀により滅亡の危機に! しかし、それは彼女が、飛翔する好機を得たことをも意味していた。王女は槍の達人である直臣のスゼーデルと共に図らずも覇者の道を歩き出すことに――。

以下、ネタバレありの感想です。

 

守ってくれるはずの保護国の裏切りによって、滅亡の時を迎えたフルミネンセ王国。
本作は、後に「覇王」と呼ばれるフルミネンセの第五王女アリエルが「亡国の王女」となって逃げ延び、壮大すぎる目標を掲げるところまでが描かれていきます。

 

能ある鷹は爪を隠す、という言葉そのままに自分の能力を隠してきたアリエル。
序盤で「自由」に憧れつつも諦めていた彼女が、「王女」という箍が外れたことで才能を発揮していく姿はとても爽快でした。
13歳の少女とは思えない賢さと、13歳の少女らしい甘さのバランスがとても良いんです。
経験値不足は直臣スゼーデルが補うという主従関係も好み。というかアリエルとスゼーデルの関係がとても好みだったので、これだけでこのシリーズを追う価値があるかもしれないw

 

今回はまるまる1冊プロローグ回ということで、フルミネンセの滅亡とアリエルの第一歩で終わってしまいましたが、その結果生まれた状況はとても興味深いものでした。

何もかも正反対なアリエルとリリエルの姉妹。
アリエルに比べておっとりしすぎて出来が悪いようにみえた姉が、まさかラストであれほどうまく立ち回るとは思っていませんでした。いや、本人にそのつもりはなかったのでしょうけれど。あれも一種の才能だよなぁ。

全てを失ったアリエルと、傀儡である代わりに以前よりも大きなものを手に入れたリリエル。

この二人の再会はすでに予告されていますが、それが一体どんなものになるのか今からとても楽しみです。

 

それはそうと、まずはアリエルが最後に掲げた目標に向けて何をしていくのかが気になるところ。
祖国の復興ではなく、さらに大きな大陸統一を目指すアリエル。
しかも動機は人助けw 好みな方向性のシリーズになりそうで期待大です。
ただそのための軍資金獲得の方法が気になるところ。「金儲け」って、商人にでもなるのかな?
アリエルの仲間たちがやたらと個性派揃いなので、商人になったらなったで面白いことになりそうですが。
そこらへんも含めて彼女の覇道がどんなものになるのか楽しみです。

2巻にも期待していますヾ(*˙︶˙*)

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