この恋と、その未来。4 二年目春夏


『この恋と、その未来。 ー二年目春夏ー』(森橋ビンゴ著/ファミ通文庫)★★★★☆

この恋と、その未来。 ―二年目 春夏― (ファミ通文庫)
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前巻の感想はこちらから


2015年10月刊。
素晴らしい恋愛模様が・・・・・・素晴らしくヘビー・・・・・・。
読みながら吐血しそうでした。
何かが変わるときって、こうも同時に全てが変わるのものなのか。

☆あらすじ☆
――ようやく、理解できた気がした。恋をしているのは、俺の、心なんだと――
二年への進級と共に、それぞれ第二寮の個室へ移った四郎と未来。新入生の梵七施の噂から三好と付き合っていることを公にした四郎は、少しずつではあるが、気持ちを未来から三好へ向けていく。そんな夏のある日、未来は山城に自分の秘密を打ち明けると四郎に告げる。心の底では山城が未来を受け入れることを怖れながらも、ただ一人の親友として未来の決意を応援し、自分は三好を含めた友人達と夏の夜を楽しもうとする四郎だが……。揺れ動く、第四幕。

以下、ネタバレありの感想です。

 

梵七施の存在をきっかけに、三好との付き合いをオープンなものとした四郎。
進級とルームメイト解消によって未来との距離が遠くなったこともあり、四郎はゆるやかに三好に惹かれていきます。
花火のあととか、とても良い雰囲気でしたしね。
自分の未来への執着を嫌悪して罪悪感に押しつぶされそうだった四郎だけに、ここは一気に三好に舵を切って幸せになって・・・・・・・・・

ほしかった(´;ω;`)

 

未来と山城の破局を機に、物語は一気に崩壊。

本当に一息に何もかもが崩れてしまって呆然としてしまいました。
確かに四郎はこれまで悪手というしかない選択を繰り返してきたわけで、いずれは清算しなければならないことは分かっていましたが、こんなに一気にツケを支払わせなくても。
四郎は四郎なりに自分の選択に罪悪感を抱いていたし、それでも誠実であろうと必死に努力していたのに。

 

あの年齢で経験するようなレベルではない恋に苛まれている四郎。
野球部のおばかさんたちと本当に同年代?と首をかしげるほどです。高校生ならもっと爽やかに脳天気な青春を謳歌しても罰は当たらないはずでは・・・・・・。

 

まぁそれはそうとして、三好との破局ついては胸が痛くなりました。主に三好の感情を想像して。
最後の様子をみるに、彼女はもう限界だったのだろうと思うんですよね。
三好は四郎に他に好きな人がいると分かった上で付き合っていたわけで、未だに四郎が三好を心から好きになれていないことをちゃんと理解していたとしても不思議じゃないんですよね。そうでなかったら彼女の性格的にもう少し弁解を聞いてくれそうだし。
山城との誤解がなかったとしても三好がこうなるのは時間の問題だったのかも(´・ω・`)

 

終盤では広美さんとの関係まで一気に動いてしまって焦りました。
広美さんは一番身近な大人として、四郎にアドバイスしていくポジションに居続けると思ったのに。
彼女も彼女で振り切れない恋に未だ苦しめられていて、それが四郎の感情(と面影)に引きずられてしまったのか。
まさか例の不倫相手が親父だとは思いませんでした。本当に四郎の父親はクズだな・・・・・・。

 

まぁ広美さんと抱えてきた悩みを共有することでスッキリできたのなら、四郎の心理的には一歩前進したのかもしれません。
ここまで重苦しい展開をしてきた割に、ラストは驚くほど爽やかでしたし。

 

全てを失っても、未来への恋だけは見失わなかった四郎。
ここから四郎はどんな道を選び、どう進んでいくのか。

全部バレたときの未来の様子的に、未来が四郎を受け入れる展開が想像できないのが怖いですが・・・・・・。

 

三並&西園との京都旅行でまた何か動くかな?前作カップルにはぜひとも大人の立場から四郎に道を示してほしいところです。
5巻にも期待!

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