身代わり伯爵の結婚行進曲6 光と歩む終幕(下)


『身代わり伯爵の結婚行進曲Ⅵ 光と歩む終幕(下)』(清家未森著/角川ビーンズ文庫)★★★★★

身代わり伯爵の結婚行進曲 (6) 光と歩む終幕 (下) (角川ビーンズ文庫)
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前巻の感想はこちらから


2015年11月刊。
ついに迎えた「身代わり伯爵」シリーズの最終巻。
読んでいる間はずっと「ああ終わるのか」と切ないような幸せなような気持ちで胸がいっぱいでした。
寂しいけれど、この結末を読めて本当に嬉しかったです。
清家先生、素敵なシリーズをありがとうございました。

☆あらすじ☆
8年半に及ぶ大人気シリーズ、ついに完結!!
夢のような再会も束の間、海に消えたリヒャルト。フレッド、フィデリオ、そしてミレーユは必死に彼の姿を探すが……。様々な困難を乗り越えてきた二人に待ち受ける終幕とは!? 感動のシリーズ本編完結巻!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

腕っぷしが自慢の庶民的パン屋の看板娘ミレーユ。
双子の兄フレッドの身代わりをしてほしいと、彼女の前に現れたワケあり青年リヒャルト。

フレッドが引き合わせたミレーユとリヒャルトの物語は、26巻目の今巻をもって完結。
感慨深い。感慨深すぎます。

 

前巻ラストでのリヒャルト転落の衝撃は早々に解決し、最終巻は長らく会えなかったふたりの甘すぎる愛の再確認と(リヒャルトの爆発っぷりに笑うww)、ついに迎える結婚式のエピソードで占められていました。

 

この結婚式には、当然ふたりがこれまで出会った多くの人々がお祝いに駆けつけるわけです。
懐かしのあの人もこの人も、みんながふたりを笑顔で祝福して、ちょっと思い出話もしたりして。
読んでいる私も今では遠くなった数々のエピソードに思いをはせたりして。

 

そうすると、もうね、感極まって涙がこみ上げてくるのです。

 

あまりにも色恋に鈍感だったミレーユと、あまりにも事情が厄介すぎたリヒャルト。
ふたりの恋はいつだって波乱ばかりだったけれど、ミレーユの力強いポジティブ精神とリヒャルトの揺るがない愛情にいつだって励まされてきました。

紆余曲折を経て恋人になって、それからも苦難はたくさんあったけれど、これでようやくミレーユとリヒャルトは夫婦になれたのですね。
つまり、リヒャルトがかつて失ってしまった「家族」に。

あとがきに裏テーマは「家族」だったと書かれていましたが、確かに本作には本当に多くの家族の愛が詰まっていました。
気になっていたフィデリオの結末も、「家族」がいるからこその救いがあったわけですしね。

本作初の「終章」ではそんなシリーズにふさわしい新たな「家族」の様子が描かれていて(子どもたち可愛すぎる!)、これで本当にミレーユの「リヒャルトを幸せにする」という誓いも達成されたのだと思うと、またも涙がこみあげてきます。どうか末永く幸せに・・・・・・。

 

お気楽でほのぼのとしていて、でも痛快で笑えるラブコメからスタートした「身代わり伯爵」シリーズ。
中盤で予想以上の大風呂敷を広げたときにはさてどうなるのかと若干不安を感じたりもしていたのですが、この壮大で素晴らしい作品が見事に完結を迎えて、それを見届けられたことにとても幸せを感じています。

本当に色々なことがあったけれど、面白くて楽しくて甘くて、素敵が詰め込まれたシリーズだったと思います。

清家先生、本当にお疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました。
まだ短編集は刊行されるとのことですので、きっと後日談があると信じて楽しみに待ちたいと思います。

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